2020年の「お馬流し」まつりの原点へ 神事は今年も【横浜・中区】

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2020年の「お馬流し」まつりの原点へ 神事は今年も【横浜・中区】
「頭上奉載」でお馬さまを祭礼船に運ぶ(写真は2017年)

夏の横浜・本牧を代表する行事「お馬流し」。 今年は新型コロナウイルス感染予防のため本牧神社境内での神楽や囃子、露店、吹奏楽奉納や新本牧公園での盆踊りなどの「神賑わい」は行われない。一方で、自然災害や疫病といった共同体の存続を脅かす厄難を祓うための祈りであった本来の趣旨に立ち返り、神事は執り行われる。

第455回目となる本牧神社の特殊神事である「お馬流し」。神奈川県指定無形民俗文化財に指定されており、いまも地域に息づく横浜を代表する伝統行事の一つだ。

首から上は馬で、胴体は亀の形をした「馬首亀体」をカヤで6体(旧本牧6カ村に因む)つくり、すべての穢れを託すことで地域の平安を祈る。2013年には木造の祭礼船が復活した(今年は漁船で代行)。

ラジオで中継も

今年は7月31日から8月2日にかけて挙行。一般の参列、拝観はできない。一方で、お馬さまが神社の拝殿に安置されている1日は正午ごろから午後9時までは一般の拝観が可能。普段は入ることができない下拝殿までが開放され、安置されたお馬さまに手を合わせることができる。

2日には地域の穢れを託した6体の「お馬さま」を乗せた祭礼船が本牧漁港を出発し、東京湾海上に流される。

神事の様子を伝えようとコミュニティラジオ「マリンFM(86・1MHz)」で適宜、中継を予定する。

往時と同じ

本牧神社の當麻洋一宮司は「新型コロナウイルスのワクチンや治療薬が開発されていない現状は、往時の人々と何の差異もない立場といえる」と話す。そこで改めて「安心を得る、そして地域の秩序を維持するために『まつり』が行われたのであろう」とまつりの原点に思いを馳せた。

455回記念として写真集『本牧のお馬流し』が出版。A4判カラー、100頁。「お馬流し保存協賛寄付」(1千円)の記念品として贈呈。

お馬流しを語る當麻宮司

開催日

2020年7月31日(金)~2020年8月2日(日)
1日は正午ごろから午後9時までは一般の拝観が可能

住所

神奈川県横浜市中区本牧和田19 本牧神社

問い合わせ

本牧神社

電話

045-621-7611

045-621-7611

メールアドレス

shamusho@honmoku.or.jp

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公開日:2020-07-28

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