被爆体験語り継ぐー密を避けて講演会・平和イベントを開催【町田市生涯学習センター】

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被爆体験を語る町友会会長の神戸さん

 1945年8月6日、広島に原爆が落とされた。その3日後の8月9日には長崎にも。終戦から75年経った現在もその日のことを克明に伝えてくれる語り部がいる。町田市内の被爆者の集まり「町友会」。7歳の時に広島で被爆した同会の会長を務める神戸美和子さん(82)が8月6日(木)、生涯学習センターで開かれる夏の平和イベントの中で、被爆体験を話す。

 町田市内には現在、190人以上の被爆者がいるという。しかし高齢化が進み、当時のことを話せる人が減っている現状がある。市内の被爆者たちが集う町友会の発足に携わり、多くの場所で被爆体験を講演してきた神戸さんに話を聞いた。

7歳の夏の日

 「縁側にいたらね、空がピカーっと光り、直後に腹の底に響くドドーンという爆音がして、ガラスが飛び散り頭や手足に刺さってきたの。そして気を失ったみたい」。神戸さんは1945年8月6日、爆心地から3・8Km離れた東雲町の自宅で被爆した。友人や知人の変わり果てた姿。よく知る町の風景が一瞬にして変わってしまったこと。転校先の岡山で差別を受け、二度と広島のことを話すまいと誓ったことなど、幼少期に感じた衝撃は長い間トラウマになっていたという。

人の役に立つ仕事

 ただ、そんな中で配給のおにぎりの美味しさや、それを作ってくれた人のありがたさを知り、また、原爆が落ちた当日に瓦礫や死体の中に埋もれた妊婦から、同じく被爆した助産師が胎児を取り出したことを知り、「自分も人の役に立てる大人になりたい」と助産師を目指すことを決意したという。

 神戸さんは看護学校を卒業し、町田市民病院などで定年まで助産師を務め上げ、今年6月まで看護師として働いてきた。

「話したい」

 35年前、市民病院に勤めていたときに誘われ始めて参加した「日本母親大会」で、思いがけず中学校以来禁句にしていた被爆体験を大勢の前で話した。「周りの皆さんの話を聞いていたら、自然と手を挙げていた。最初は涙でうまく話せなかったけど絞り出した」と振り返る。

 その涙ながらの講演が話題を誘い、各地から依頼が来るようになった。また、その大会の帰りに町田市の参加者と一緒になったことが町友会を作るきっかけになったという。根底にあるのは「反核」。核の恐ろしさなど、体験したものだからこそ訴えられることがある。ただ、自分を含めて高齢化は進んでおり、若い世代に、特に被爆者2世の人たちに語り継いでもらいたいと望んでいる。

密避けて講演会

 神戸さんによる講演「8月6日ヒロシマで」は8月6日(木)、14時〜16時に同センター7階ホールで開催。定員49人(申込制)。併せて、かわせみ座による朗読劇「折り鶴の少女」を上演。

 9日(日)、14時〜16時は「8月9日ナガサキで」。5歳の時に長崎県で被爆した町友会会員の西岡泰二さんが体験談を講演する。また、まちだ語り手の会による平和をテーマにした「絵本と語り」も行われる。

平和イベント

 そのほか、▽8日(土)は懐かしの16mmフィルムで見る平和映画上映会。「せかいいちうつくしいぼくの村」と「火垂るの墓」。▽同8日、プロ棋士から学ぼう、はじめての親子将棋講座。▽10日(月・祝)、ドキュメンタリー映画「筑波海軍航空隊」上映会と講演会「特攻隊はなぜつくられたのか」を開催。ほかに戦時資料展示と被爆証言ビデオの上映、一枚のハガキ・原爆の学習パネルの展示、昔遊びコーナーなどが設けられる。

お申込み・詳細はHPから

開催日

2020年8月6日(木)~2020年8月10日(月)

住所

東京都町田市原町田6-8-1

町田センタービル6・7・8階

問い合わせ

町田市生涯学習センター

電話

042-728-0071

042-728-0071

ホームページ

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公開日:2020-07-31

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