中幸町1丁目都町東部町内会(河田昌信会長)は8月23日、川崎市所有の巡視船「あおぞら」に町内会役員20人で乗船し、川崎港を見学する研修会を行った。当日は大型バスを貸し切り、川崎港へ向かった。千鳥町の乗船場から京浜運河、田辺運河などを通り、羽田空港滑走路付近まで航行。途中、消防艇の放水訓練に出くわすなどのサプライズもあった。普段、海から川崎港を見ることはできないので、参加者からは好評だったという。研修会の実施には川崎市が今年7月から実施する「町内会・自治会活動応援補助金」を利用した。
昨年から今年にかけ、町内の祭りや運動会、いろいろな会食など年間を通してあった行事が、コロナ禍で全部中止になったことで、河田会長は「このまま何もしないと人と人とのつながりがなくなり、町会が廃れてしまう。何とかしなければと思った」と話す。河田会長は現在、川崎市港湾局の外郭団体に勤務していることから、町会役員メンバーに港湾の役割・重要性や、プラスチックごみ・流木などの海の環境問題にも関心を持ってもらう機会になればと船での見学会を企画した。「町内会自治会活動応援補助金は大変ありがたかった。もしなければ企画は出来なかったかも」と話した。
幸区役所の担当は「補助金制度は他にも地域の緑化活動や住民相互の交流を促進する催しなどといった利用もできるので、是非ご相談ください」と呼び掛ける。