ススキや稲穂が一面に広がる黄金色の風景、赤や黄に染まった木々と歴史的建造物が織りなす美しいコントラストなど、神奈川県西エリアの秋は見どころがいっぱい!屋外で楽しめるスポーツイベントも企画されています。
【ご紹介するスポット一覧】
●松永記念館の紅葉<小田原市>
●仙石原高原のススキ<箱根町>
●大雄山 最乗寺の紅葉<南足柄市>
●池峯 もみじの郷<湯河原町>
●ユートピア農園の「秋のヒマワリ」<南足柄市>
●ひょうたん池<大井町>
●かいせいスポ・レクフェスティバル<開成町>
●秋季清流釣り大会<松田町>
●室生神社の流鏑馬<山北町>
●箱根の大名行列<箱根町>
松永記念館の紅葉<小田原市>
戦後の電力再編成で大きな役割を果たし、茶人「耳庵」としても知られる実業家の松永安左ヱ門(1875-1971)。昭和34(1959)年建造の松永記念館は、安左ヱ門が自身の古美術品などのコレクションを公開するために建てた施設です。かつて安左ヱ門が暮らした「老欅荘」や茶室、奈良・平安時代の石造物もある広々とした敷地は四季折々の草花で彩られ、「日本の歴史公園100選」にも選定されました。紅葉の見ごろは12月上旬。なかでも真っ赤に染まる欅は、まるで絵画のような美しさです。令和3(2021)年7月に松永安左ヱ門在世中の庭園の復元整備を行い、景色を楽しみながら休憩もできる建屋「四阿(あずまや)」と本館裏の石積み階段が復元されました。
■松永記念館の紅葉
場所/松永記念館(神奈川県小田原市板橋941-1)
問い合わせ/0465-22-3635
https://www.city.odawara.kanagawa.jp/public-i/facilities/matsunaga/
仙石原高原のススキ<箱根町>
「かながわの景勝50選」「かながわの花の名所100選」に選定されている仙石原高原のススキ。山の斜面を覆うススキの穂が、秋風に吹かれて一斉に波打つ姿は日本の原風景を思い起こさせるよう。夕暮れ時になると、夕日に照らされてより一層黄金色に輝きます。
■仙石原高原のススキ
場所/神奈川県足柄下郡箱根町仙石原
問い合わせ/箱根町総合観光案内所:0460-85-5700
https://www.hakone.or.jp/526
大雄山 最乗寺の紅葉<南足柄市>
開創600年の歴史を持つ大雄山最乗寺。曹洞宗の寺院としては、福井県の永平寺、横浜市鶴見区の總持寺に次いで格式のあるお寺で、門流4,000を超える末寺があります。別名は道了尊。その由来は、創建に貢献し、後に天狗になり山中に身を隠したと伝えられる僧の名前です。参道から続く杉並木(県天然記念物)の雰囲気も格別ですが、11月中旬から下旬にかけて見頃を迎える秋の紅葉も見逃せません。
■大雄山最乗寺の紅葉
場所/神奈川県南足柄市大雄町1157
問い合わせ/大雄山 最乗寺:0465-74-3121
https://daiyuuzan.or.jp/
池峯 もみじの郷<湯河原町>
湯河原町宮上にあるハイキングコースのちょうど中間あたりに、11月下旬から12月上旬の紅葉シーズンになるとひときわ目を引く真っ赤なスポットが現れます。その正体は、約540本のイロハモミジ。もみじの郷として湯河原町の新たな名所となっており、訪れる人の心をリフレッシュさせてくれます。
■池峯 もみじの郷
場所/神奈川県足柄下郡湯河原町宮上地内
問い合わせ/湯河原町観光課:0465-63-2111
湯河原温泉公式観光サイトhttps://www.yugawara.or.jp/sightseeing/883/
ユートピア農園の秋のヒマワリ<南足柄市>
ユートピア農園は、南足柄市の隠れたヒマワリスポットです。驚くことに、畑一面にヒマワリが咲き誇るのは夏をとうに過ぎた11月から12月。育て主の古屋富雄さんは、地元では春の風物詩となっている春めき桜を品種登録した人物です。このヒマワリも、あえて時季をずらして咲かせるように品種を工夫しているそうです。
■ユートピア農園の秋のヒマワリ
場所/神奈川県南足柄市塚原3008番地先
問い合わせ/ユートピア農園
http://to-farmlife.com/index.html
ひょうたん池<大井町>
大井町のシンボル「ひょうたん」の形をしたユニークな池です。ひょうたん池から眺める富士山の姿は、「関東の富士見百景」にも選出されています。周辺には田園地帯が広がり、9月頃になると黄金色に輝く稲穂との美しいコントラストが楽しめます。
■ひょうたん池
場所/神奈川県足柄上郡大井町金手639
問い合わせ/大井町地域振興課:0465-85-5013
https://www.town.oi.kanagawa.jp/site/kanko/hyotanike.html
かいせいスポ・レクフェスティバル<開成町>
スポーツを通じて体と心の健康づくりを目指す秋の恒例イベント。毎年10月の第1日曜日、開成水辺スポーツ公園を会場に、ストラックアウトやペタンク、スポーツ吹き矢など、誰でも気軽に体を動かすことができる機会が提供されています。
■かいせいスポ・レクフェスティバル
場所/開成水辺スポーツ公園(神奈川県足柄上郡開成町吉田島2710)
問い合わせ/開成町生涯学習課:0465-84-0325
秋季清流釣り大会<松田町>
松田町寄自然休養村養魚組合「寄清流マス釣り場」で例年10月下旬に開催される釣り大会。時が経つのも忘れてしまうほど静かで穏やかなロケーションは、神奈川の秘境と呼ぶにふさわしい空間です。透き通る清流を泳ぐニジマスやヤマメ、サクラマスなどをめがけて釣竿を振り下ろせば、魚との知恵比べの始まり。渓流釣りの醍醐味です。
■秋季清流釣り大会
場所/神奈川県足柄上郡松田寄5573
問い合わせ/寄清流マス釣り場:0465-89-2321
http://yadoriki.jp/
室生神社の流鏑馬<山北町>
毎年11月3日の室生神社の例大祭で執り行われる神事。神奈川県指定の無形民俗文化財で、800年あまり続いているとされています。その起源は、建久元(1190)年にさかのぼります。平家打倒を目指し、伊豆で挙兵した源頼朝。その時、河村義秀は源頼朝の挙兵に応じず、平家側についたため捕縛されました。義秀は斬刑に処されるところでしたが、流鏑馬の妙技によって免罪となったのです(『新編相模国風土記稿』『吾妻鑑』)。宝生神社の流鏑馬は、この故事に基づいて行われています。駆け抜ける馬にまたがり、矢を射抜く姿は勇壮そのものです。
■室生神社の流鏑馬
場所/室生神社(神奈川県足柄上郡山北町山北1200)
問い合わせ/山北町生涯学習課: 0465-75-3649
http://www.town.yamakita.kanagawa.jp/0000000566.html
箱根の大名行列<箱根町>
「下(した)に~下に~」の掛け声がおなじみの箱根の大名行列は、小田原藩11万3千石の格式を再現した秋の風物詩。旗持や露払いを先頭に、毛槍、奥女中、大名駕籠など総勢170人が旧街道や箱根湯本温泉街など約6㎞を練り歩きます。開催日は毎年11月3日(文化の日)。この日、箱根は多くの観光客でにぎわいます。
■箱根の大名行列
場所/神奈川県足柄下郡箱根町湯本
問い合わせ/箱根町観光協会:0460-85-5700
https://www.hakone.or.jp/6321