【取材レポートVol.13】カレーライスで笑顔いっぱい!「羽沢プロジェクト」再始動「あおぞら昼食会」の魅力を密着取材

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【取材レポートVol.13】カレーライスで笑顔いっぱい!「羽沢プロジェクト」再始動「あおぞら昼食会」の魅力を密着取材

 「遠くの親類より近くの他人」。いざという時に試されるのが地域の絆です。今回は、そんな住民同士のつながりを深めるための「あおぞら昼食会」に参加し、その魅力を探りました!

羽沢プロジェクト

 2024年6月8日に羽沢神明社の境内から美味しそうなカレーの匂いが。その名の通り雲一つない快晴での開催となったあおぞら昼食会を主催するのは、「羽沢プロジェクト」です。

 同プロジェクトは2015年に、羽沢地区自治連合会・羽沢地区社会福祉協議会・羽沢三枚地区民生委員児童委員協議会を中心に2015年に発足。「住民の孤立を防ぎ、地域とつながるきっかけづくり」と、様々な活動を行っており、あおぞら昼食会が人気企画の一つ。コロナ禍もあり中止が続いていましたが、今回は満を持して5年ぶりの開催となりました。

当日は「あおぞら昼食会」にぴったりの快晴

  当日は、お昼前からたくさんの住民の方々が来場しました。顔ぶれも小さなお子さん連れから学生、ご年配の方まで、地域に暮らす多世代が揃います。青空の下、参加者みんなで相席しながら、食事を楽しむ様子は、まさに地域主催の昼食会ならではの光景ですね。

 5年前にも参加した女性は、「再開を待ち望んでいました。若い人をはじめ、地域の人と顔を合わせられるのが嬉しい。カレーを食べながらだと、初対面でも自然と会話が弾むね」と笑顔で話してくれました。朝の散歩で偶然発見し、母親や同級生と一緒に来たのは8歳の女子児童。「楽しみでお腹をぺこぺこにしてきた。ちょっと辛さもあってとても美味しい!!」と満面の笑みでカレーを頬張っていました。

民生委員児童委員の女性活躍

 そんな昼食会をサポートしているのが、羽沢プロジェクトのメンバーの方々。カレーの調理を担当するのは、羽沢三枚地区民生委員児童委員の女性陣です。朝早くから準備して、大きな鍋2つでカレーを煮込んで約200食を調理。コロナ前から勝手知ったるメンバーの連携は万全です。

民生委員児童委員のみなさん

 同委員協議会の長谷川靜江会長は、「安全が一番大切なので、食中毒などのないように準備や管理に特に気をつけている。やっぱり、参加してくれた方々が笑顔で『おいしい』『ありがとう』と言ってくれるのが、委員一同の大きなやりがいですね」と話してくれました。

 

男性陣も奮闘

 もちろんプロジェクトメンバーの男性陣も負けていません。メンバーを中心に会場の運営や声掛け、配膳のサポートなど、円滑なイベントの開催を縁の下から支えています。メンバーはおそろいの青バンダナを身に着けています。実は女性陣は赤バンダナ、男性チームは青バンダナを着用。そろいのユニフォームで会場を盛り上げていました。

おそろいの青バンダナを巻く男性陣

 地元の介護老人福祉施設若竹苑は施設内で白飯を炊き配達。同施設併設の地域包括支援センター若竹苑職員がこの場で出張相談を行いつつ、プロジェクトメンバーと一緒に活動。まさに「羽沢の魅力」が詰まった特別な空間に。

 羽沢地区社協の和田勝己会長は、「地域に出てくるきっかけや地域を知る機会にとの思いで始めたイベント。久しぶりの開催で不安もあったけど、みなさんの笑顔が見れてほっとしている」と安堵と達成感を口にしました。

助けられ上手、助け上手な街へ

 羽沢地区のスローガンは「助けられ上手、助け上手な街 羽沢」。羽沢プロジェクトの中心であり、羽沢地区自治連合会の岐部文明会長は、「助けてもらうことは、誰かに助ける機会を与える素晴らしいこと。困ったときに気軽に助けを求められることが、助け合いのある地域づくりにつながると考えている」とイベント開催の狙いを語ります。

笑顔で取材に答える岐部会長

 そんな地域づくりの基盤となるのが、そこに暮らす人々の交流の輪。羽沢プロジェクトでは、あおぞら昼食会以外にも、小学校の校庭を使った「星空ビアガーデン」などのイベントも開催しています。「昼食会はもちろんだけど、お酒が楽しめることで新たに参加してくれる人たちもいる。まずは家から一歩踏み出し、地域と関わりをもってもらうことを心がけているよ」と岐部会長。羽沢の街を一つの木に例えて、「身近なつながりや顔の見える関係づくりが『土』。それが豊かになることで、仕組みや担い手という『枝葉』が伸び、イベントや助け合いといった『果実』となる。そしてそうした取り組みはやがて土にかえって栄養となり、木が長生きする循環が生まれる」と街づくりへの思いを教えてくれました。

取材を終えて

 青空の下での食事はやっぱり特別。初めましての人とも、自然とコミュニケーションが広がり会話も弾みます。地域の絆は最高のスパイス。次の開催が待ち遠しくなりました。

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住所

神奈川県横浜市神奈川区

公開日:2024-06-27

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