三溪園(横浜市中区)では、4月28日(土)から5月6日(日)まで、創設者の原三溪生誕150周年特別企画として古建築の重要文化財である「臨春閣」が公開されます。長期にわたる大規模な修復前の特別公開です。

臨春閣玄関(御門から)
「臨春閣」は江戸時代初期の建築で紀州徳川家の別荘と伝えられています。室内は数寄屋(茶室)の意匠を取り入れた書院造りの旧態を残し、三溪の工夫が見られる移築建築です。

臨春閣内部からの亭しゃ(あずまや)
内部には京都・桂離宮と似通う洗練された意匠が施され、各部屋からは三重塔や周辺の景観が眺められるなど、外観の美しさだけではなく、内から見える風景も見どころの一つです。

臨春閣 住之江の間
期間中は「聴秋閣」の奥に広がる新緑の遊歩道もあわせて開放し、爽やかな新緑に包まれながら、風情たっぷりのひと時を堪能されてみてはいかがでしょうか。