菅町会ウェブサイトのトップページ右側に、「菅のスケッチ散歩 好評連載中」の文字。昨年9月から、菅の名所や旧跡を描いたスケッチが毎週1枚ずつ投稿されている。作者の望月雪桜さんとは、菅町会・広報部の望月幸男さん(81)=人物風土記で紹介=の作家名だ。
連載で公開しているのは、主に2000年代に描かれたスケッチ。菅3丁目の「樋口(とよぐち)の地蔵」を皮切りに、八雲神社や三沢川、小沢城址、菅薬師堂など、地区ごとに分けて紹介している。スケッチ一つひとつには、名称の由来や歴史の解説も。6月26日に公開された菅北浦の「出店(でだな)」では、その昔、年末に歳の市が開かれ、50〜60の露店でにぎわったという。
望月さんのスケッチは、目で見たままの姿を写す。A4の紙にペンで線を描き、スキャナーで取り込んではがきサイズに。最後は色鉛筆で仕上げる。望月さんは「描いていたころはマンションブームで緑地が削られていた。緑がなくなる前に、正確に描いておこうと思った」と語る。
先月までに40カ所を公開し、今後66回までを予定。きょう7月3日は、菅の六地蔵の一つ「出店の地蔵」のスケッチが投稿される。【URL】https://sugechoukai.com/