菅町会(濃沼健夫会長)の合同防災訓練が9月8日、多摩川河川敷の菅多目的広場を本部会場に開催された。
多摩区の菅地区には約2万3000世帯が居住しており、菅町会はそのうち約8000世帯が加入する大きな自治会だ。同町会では2年に一度、河川敷で大規模な訓練を実施している。
町会内を18地区に分け、各々で自主防災組織を形成している同町会。訓練では、地区ごとに一時避難場所に集まり、それぞれののぼり旗を持参して本部会場へ移動。多摩消防団稲田分団菅班や市区の関係部署、多摩警察署、陸上自衛隊なども参加し、全体で開会式を行った。
当日は晴天の下、600人超の住民が参加。会場の河川敷には放水体験や携帯トイレ使用法訓練、仮設トイレ展示、防災備品の配布、消火訓練、防火服の着用体験、AED(自動体外式除細動器)使用法講習など、行政などによる啓発ブースが並び、参加者が関心のある区画を巡回した。
菅町会の濃沼健夫会長は「訓練を体験して見聞を広めていただき、災害に関する意識を改めて高めていただけた」と振り返った。小島久男防災部長は「地域の皆さんに今後より防災に関心を持ってもらえるよういろいろ内容を考えながら続けていけたら」と話した。