あこがれと驚き、戦争利用
横須賀美術館(鴨居4の1)で飛行機をアートな視点で捉えた展覧会「ヒコーキと美術」が開かれている。会期は4月11日(日)まで。
20世紀初頭に発明された飛行機は、スピードや飛距離を伸ばす技術を発展させることで進化。飛ぶという用途に特化した機体の機能美と自由の象徴ともいえる大空に翼を広げる姿が表現者たちの創作意欲を刺激した。
その一方で、戦争や兵器開発と強く結びつく悲しい歴史もたどった。太平洋戦争期には、戦果を宣伝するために多くの記録画が制作され、戦費の調達や国威発揚のためのポスターにも戦闘機が描かれた。戦後は空襲体験や反戦をテーマとした作品も多数発表された。
同展では、飛行へのあこがれと驚きがあった時代の作品50点を展示。飛行機がもたらした光と影に迫る。