学校とは別に、子どもたちに学ぶ場を提供し、地域で育む「子ども大学」というドイツ生まれの概念。国内でも広がりつつあるが、5月には、多摩市を含む多摩地域の子どもたちを対象とする「子ども大学たま」が開校する。
対象は小中学生で、地域住民や学識経験者らで構成されるNPOが立ちあげる。年に6回、大学の教員や専門家などを招いた授業を開き、子どもたちの夢や知的好奇心を広げていきたいのだという。
学長には、医学博士でお茶の水女子大学名誉教授などを歴任する榊原洋一氏が就き、「子ども大学たまでは、最先端のことに取り組んでいる方に来て頂き、ものづくりや仕組みを生み出すことの楽しさを子どもたちに伝えていきたいと思う」と話している。
2月、プレ授業
先月には、講師に東京おもちゃ美術館の多田千尋館長を招いたプレ授業がオンラインで行われ、「おもちゃ美術館の作り方」というテーマのもと、世界のおもちゃについてや、同美術館をつくるに至った経緯などの話が紹介され、子どもたちの興味を集めた。
「大人にも聞かせたい話もあり、興味深かった。これでプレは終了。5月の開校を目指し現在、生徒を募集中です。お気軽にお問合せを」と担当者。現在、運営に協力してくれるボランティアスタッフも募っているという。詳細は子ども大学たまのHPから。