創業以来、「地域社会との共生」を経営理念として、業務に係る「資源の有効活用と循環型社会の形成」を目指している㈱鈴木油脂。業務自体がSDGsに深く関わっていて、国連で目標が示される以前からSDGsの項目にあるような内容を業務として行ってきた。「国連で定められたSDGsという新しい概念を知る為に、広報委員を中心に『SDGsを知る』学習を進めてきました。現在その学習を生かし、さらにSDGsに貢献できるよう、数値目標を設定して取り組んでいます」と同社の鈴木康弘代表取締役は語る。
同社環境事業部では、未使用油の受入れおよびリサイクル、廃油の回収およびリサイクル、バイオディーゼル燃料の製造などに取り組み、食品製造事業部では太陽光発電による電力の販売、製品の製造・出荷・在庫管理による廃棄ロスの削減などに取り組む。
もちろん社内業務においても、排気ガス低減、低公害車の利用、リサイクルのための工場ラインの活用、節電・節水など積極的にSDGsに取り組む。そのほか地域貢献として、緑化・清掃活動、地域コミュニティへの参加、地域への寄付など、合わせて100を超える事業で目標に取り組んでいる。
従業員を 大事に
従業員を大事にする企業として知られる同社。その取り組みは「すべての人に健康と福祉を」「働き甲斐も経済成長も」などSDGs目標にも反映している。
定期的にSDGsを社内啓蒙のため、社内広報を発行し社内に掲示している。広報委員が定期的に「貧困をなくそう」「質の高い教育をみんなに」などそれぞれの目標番号についてわかりやすく解説している。昨年度は「健康経営」をSDGsの目標に設定。従業員の健康診断の結果をもとに、健康のために取り組む項目と数値目標を設定し、社内の健康管理を行う総務と各部門長がサポートしているという。
鈴木康弘代表取締役は「事業の活動を通じて私たちができることで、今後も地域貢献を続けていきたい」と話す。