横浜トヨペット、トヨタカローラ神奈川、ネッツトヨタ神奈川の「ウエインズグループ」3社は、神奈川県内の自動車ディーラーとして初めて、2020年に「かながわSDGsパートナー」(3期)に登録。「豊かな地域社会づくりに貢献する」という基本理念の実現を目指し、緑化の推進と緑地の保全活動、絶滅危機にある動物の保護・繁殖活動に対する資金支援、交通安全対策協議会の活動など、企業・事業活動を通じて持続可能な地域社会づくりに取り組んでいる。
ウエインズ255上大井店が2017年から行っている「木育」も、そういった活動の一つ。開始当初、スタッフからは「どうして?」といった声が上がったという。しかし「会社として快適な移動手段を提供する一方、環境問題や安全な社会づくりも考えていかなければ」と「林業が盛んな県西地域の特色を生かし、日々の業務が地域のお役に立てていることを体感できれば必ずやりがいにもつながる」と木育を推進し続けた。

ウエインズ255上大井店のスタッフ
「活動を続けるにあたっては、地元の木工職人や林業関係者と一緒に行ってきたことが大きい」と鎌田店長。カンナ削りや丸太切り、間伐材を使ったワークショップへの協力だけでなく、店舗内に設けられている「木,sひろば」をつくる際は企画から一緒に考えた。スタッフと山へ入り、木の選定や伐採を一緒に行ったという。
木育への取り組みも4年目となり、最近はスタッフ自ら発信することも増えてきた。現在店舗にある間伐材を使った「木のストロー」も、スタッフの発信という。「こういう取り組みは粘り強く時間をかけマインドを変えていくことが大事で、それが自分の役割」と鎌田店長は語る。最近「『このお店は何か分からないが魅了される』という声をお客様からいただいた。そう感じていただけるお客様をこれからも増やしていきたい」と意気込む。
「スタッフには木育で得られる体感を通じ、自動車販売や車検整備などが『安全でクリーンな社会づくり』につながることを感じてほしい」と続ける。地域の課題を解決し、ともに発展することを目指し「お客様や地域の方と一緒に取り組むことで、さらに地域に必要な存在となっていきたい」と前向きだ。次世代にバトンをつなぎたいとの思いが背中を押す。