出雲大社相模分祠(秦野市平沢)の境内の一角に、1台のピアノが置かれています。訪れた人が自由に弾くことができる、「ストリートピアノ」です。最近駅などに置かれることが多くなったが、神社の境内に置かれているのは珍しいです。
これは出雲大社相模分祠の草山和泉副長の発案で始まったものです。神社に隣接している出雲記念館で長年使われていなかったピアノを2階から移動し、調律を行うなど手を入れ、週末を中心に境内に置くようにしました。「もちろん誰でも歓迎、気軽に弾いていただきたい。ピアノを見つけて弾いていってくれる方の姿も見られます」と話しています。
この日は、家族で出雲大社相模分祠を訪れた山口和也さん(5歳)が演奏を披露しました。3歳からピアノを練習しているという山口さん、小さい手で日ごろ練習している「月のハープのこもりうた」や「インディアンのおどり」などを弾きました。「ピアノが好き。外で弾いたのは初めてだったけど、楽しかった」と話しています。
草山副長は「コロナ禍の影響が続く中、神社を参拝いただいた方に音楽に親しんでいただきたいという想い。また神社が、地域の文化発信の場になればうれしい」などと話していました。