人生の最後にお世話になる「葬儀会社」には、大手から個人事業主まで様々な規模の会社があります。そこで働く人々は、人の「死」に直面しています。息を引き取った人と、その家族に、最も近くで寄り添うのが葬儀会社「人」だといえます。
介護業界から葬儀業界へ
神奈川県綾瀬市の家族葬専用ホール「ゆかりえ」に勤務する武藤直樹さん(38※取材当時)は、葬儀業界3年目。それまでは介護業界に10年以上勤め、現在はふじみ式典株式会社で「営業主任」を務め、一人暮らしの方など、頼る方がいない方々に、死亡後の手続や葬儀、納骨、埋葬をサポートする「死後事務委任」の担当としても活躍しています。
武藤さんは県央地域の特別養護老人ホームなど介護施設に長年勤務してきました。介護が必要になった要介護の利用者がどうしたら楽しい日々を過ごしてもらえるか、そのことをひたすら考えながら仕事を続けました。その満足を高めようと訪問介護の事業を自ら立ち上げたといいます。
いわば人の「生」と向き合うのが介護であれば、その正反対にある「死」と向き合うのが葬儀マンになります。そうした違いについて武藤さんは「一見すると真逆ですが、何かをきっかけに喜んで頂くことには何ら変わりがありません。また、お困りの方へのサポートという点では、【死後事務委任】などのお手伝いも安心の提供という点で重要だと考えています」といいます。
後悔のない葬儀を
人生の楽しみは「旅」や「食」。それぞれに思い出があるもの。体が思うようにならない人、亡くなってしまった人にもそれぞれに思い出があり、それを家族が供することを「お手伝いできるのが私たちの役割のひとつ」といいます。
武藤さんは、それを事前に用意していなくても、口に出せるようにお手伝いするのが「葬儀の打ち合わせ」だと考えています。それが事前相談でも、亡くなった直後でも、後悔のない葬儀で、納得に近づける葬儀が理想だといいます。
武藤さんが考える葬儀の流儀は「生と死の境界線」を意識すること。亡くなった直後から、法律に基づく火葬が必要になり、限られた時間のなかで、家族の死を「納得」へと近づけていくのが葬儀。この葬儀の担当者が果たすべき役割には高い専門性が求められ、そこに「サービス業としての理想がある」と武藤さんは考えています。
ふじみ式典
営業主任として武藤さんが勤務するふじみ式典は、社長と専務と社員4人、スタッフ総勢15人の葬儀会社です。この規模の葬儀会社が38年にわたり存続し、さらに高級路線の家族葬専用ホールを拡大基調にのせるのは、全国的にもそれほど多くはないといいます。
神奈川県大和市、海老名市、綾瀬市で培った信頼は2022年6月に相模川を越え、厚木市に一歩を踏み出します。病院や施設、自宅でのお看取り直後に接する葬儀会社は、生涯の付き合いとなる事が多いため、馴染みの葬儀会社を作っておく事が「納得」への第一歩になりそうです。
お問い合わせはこちらから(死後事務委任制度も含む)
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