【2022私学特集インタビュー】現役生徒の保護者に聞く、私立学校「生の声」

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【2022私学特集インタビュー】現役生徒の保護者に聞く、私立学校「生の声」

 秋は中学・高校の志望校選びが本格化する時期。神奈川県私立中学高等学校協会の協力のもと、私立学校に子どもを通わせている保護者に、実際に通って感じる「生の声」を聞きました。

話を聞いたのは・・・(メイン写真左から)

○加賀美博之さん(長男が聖光学院高校1年)
父の代から3代続けて聖光学院に通う

○庄司由紀さん(次女が横浜富士見丘学園高校2年、長女も卒業生)
2人とも中学校から通う。長女は図書委員を6年間経験。次女は茶道部に所属。自身はPTA会長

○飯塚昇さん(長女が横浜女学院高校3年、次女も同中学校2年)
娘は2人ともチアリーディング部に所属。自身はPTA会長

どのように学校を選んだか、注目した点は

加賀美さん「親も私も卒業生。自分は卒業してからも校友会の活動に参加していて、『ファミリー』というか一生の財産とも言える色々なつながりが学校を通じて出来ました。息子にも同じ経験をさせてあげたいという思いが強かったです」

庄司さん「『小規模の学校が良い』という長女の意見を元に探すうちに、学校の穏やかな雰囲気が親子共に気に入りました」

飯塚さん「上の娘が入試の時になかなか良い結果が出ず、今から受験できる学校を探して試験当日に申し込んだのですが、明るい雰囲気がとてもよくて入学を決めました」

皆さん中学からの入学ですが、受験専門の塾には通われましたか

庄司さん「『とりあえず塾には行っておこうか』と一番近い塾に行かせました。難関校を狙わうわけではなかったので、家の近所の塾にしました」

飯塚さん「最初は大手の進学塾に上の娘を通わせていたが、様子を見ていると塾の内容についていくのが大変そうに感じました。下の子は自分の学力に合わせて、小規模でも良く見てくれる塾にしました」

加賀美さん「小学3年の2月から中学受験専門の塾に通わせていました」

男子校・女子校・共学の違いは学校選びで気にしましたか

飯塚さん「娘の性格から、『共学だとどうかな…?』というのがあったので女子校を選びましたね。女子校以外では共学化を予定している学校も、大学付属校という点に魅力を感じて受験しました」

庄司さん「娘達は2人とも女子校を希望していました。ただ現在は共学になってます。ですが中学は男女別々のクラスですし、高校でも進路希望先により女子クラスも存在しているので我が家は問題ありません。共学になってからは兄弟で通う人の割合も増えてきているように感じます」

加賀美さん「私自身が男子校の出身で、そのおかげで今はたくさんの友人ができてよかったと思っていますので、男子校でも全く抵抗はありませんでした」

実際に私立学校に通わせてみての印象は

加賀美さん「中高一貫で高校受験がないので、学校側も留学や体験学習などを積極的に取り入れています。人生のいろいろな糧を蓄積するには大事だなと感じました。年齢の離れた先輩や後輩とも先生の話で盛り上がることができるのも、先生の異動がない私立ならではですね。私が教わった同じ先生が今、息子を教えてくれていますがなんだか不思議な感じです」

庄司さん「多感な時期に環境の変化がなく慣れ親しんだ先生方に継続的に見て頂けるので安心です。小規模ならではの細やかさ、例えば学校長が全生徒の個性にまでご理解いただけている状況は本当に素晴らしいと感じています。さらには校舎の綺麗さも、私立ならではですから行く度に嬉しくなります。茶道部は離れにあり本格的な部室だし、図書室は中庭の下で円形の作りでお洒落ですからぜひ見学していただきたいです」

飯塚さん「保護者の教育に対する熱意を感じました。『父の会』というのがあるのですが、役割分担の場でも皆さん積極的。お父さんと口をきいてくれない年頃なので、親同士の情報交換などもしやすい環境ですね。娘が2人ともチア部なんですが、運動なんか全然得意じゃない子で、チアやると聞いた時には心配しましたが、キャプテンを任されたりと6年間での成長をすごく感じました。成長の場として6年間同じところにいられるというのは影響が大きかったなと思います。3年目でシャッフルがないのもメリットでした」

私学受験を考えている保護者にアドバイスはありますか

加賀美さん「私学に入るとこんなに楽しいことがある、色々な経験ができるというのをモチベーションにしてもらえれば、受験勉強も乗り切れると思います」

庄司さん「実際に行ってみること、そして子どもがここだと思えることが何よりも大切だと思います。学校の良さを実際に訪れて感じてみるのが良いと思います」

飯塚さん「偏差値で選ぶよりは、学校の雰囲気が子どもに合っているかという視点で見た方が良いと思います。一生に渡って自分の母校になる場所なので、勉強以外の要素も視野を広げた方が良いかなと思います」

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住所

神奈川県横浜市神奈川区高島台7番地5 一般財団法人神奈川県私立中学高等学校協会

公開日:2022-10-05

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