今年6月の幸区制50周年記念式典で、「一日幸区長」を務めた御幸小学校6年生の山崎莉穂さんが、9月25日の市内統一美化活動に参加した。
山崎さんは一日幸区長の募集にあたり入選した作文の中で「過ごしやすい幸区にするために、ごみゼロの区を目指す」と主張。さらに、あいさつ活動を行うことで地域の交流が深まり、信頼関係も築かれ、ポイ捨てをなくして誰もが過ごしやすいまちを作ることができると述べていた。
山崎さんは2人の妹と参加。通学路からさいわい緑道を経て、南河原公園までの約1・5Kmの間を熱心に清掃した。約1時間でいっぱいになったビニール袋の中には、空き缶、空き瓶、ペットボトル、たばこの吸い殻のほか、マスクも多く見られた。3人は歩道の端や植え込みの中などにごみが落ちていることにびっくりした様子だったが、別の通りに入るとほとんどごみがない区域も。「急にごみが無くなったね」と、不思議そうだったが、やがてその理由の一端を気づくことに。
あいさつの大切さ実感
山崎さんたちは、あいさつ活動にも挑戦。通りすがりの人にあいさつすると、「ありがとう」「小さいのに偉いね」と声を掛けられ、笑顔を浮かべていた。するとあいさつを返してもらえるような、人の交流が盛んな地域は、ごみも少ないことに気づく。
当日は南河原公園で近隣の3町内会合同の「なかよし丸きれい大作戦」も開催。山崎さんたちも同作戦に参加した。山崎さんは、町内会・自治会の活動が盛んなまちは、いつも誰かがまちをきれいに保ってくれているのではないかと考えた。「あいさつをするとみんなが笑顔になれるし、信頼関係が生まれてごみを捨てなくなったり、清掃活動も積極的に参加するようになると思う」と語った。