大雄山最乗寺(南足柄市)が2022年10月1日から、小田原ちょうちんの「お守りちょうちん」を頒布している。高さ約19cm、直径約10cmで1個3千円。頒布場所は、総受付と御真殿札場。
小田原ちょうちんは江戸時代に考案され、東海道を行く旅人に好評を博し全国に広まった。丈夫で、折りたため携帯に便利であるほかに、当時は大雄山最乗寺山中の霊木を使用し魔除けになるともうたわれていた。
同寺では、伝統を後世に残したいとお守りちょうちんの頒布を始めたという。ちょうちんは、材料と完成品それぞれを祈祷し、安全を祈願する。
制作しているのは、小田原ちょうちんの普及に取り組む(一社)元祖小田原ちょうちん保存会光陽。保存会の太田銀蔵理事長(74)は、自宅の工房で手作業でちょうちんを作っている。「由来にもある最乗寺で頒布していただけるのはありがたい」と話した。