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山北町共和地区に古くから伝わる民俗芸能「山北のお峰入り」がユネスコ無形遺産登録決定!

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山北町共和地区に古くから伝わる民俗芸能「山北のお峰入り」がユネスコ無形遺産登録決定!
登録決定を喜ぶ湯川町長(右)と保存会の杉本会長

モロッコ王国の首都ラバトで11月30日に開催された「第17回ユネスコ無形文化遺産保護条約政府間委員会」で、山北町共和地区に古くから伝わる民俗芸能「山北のお峰入り」を含む日本各地41件の民俗芸能が「風流踊」として、無形文化遺産保護条約の「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表(代表一覧表)」に登録が決まった。今後、地域の魅力がますます注目されることが期待されている。

登録決定を受け12月1日、山北町役場庁舎には懸垂幕が掲げられ、お祝いムードに包まれた。午前中、湯川裕司町長と保存会の杉本君雄会長は揃って報道陣の前に現れ、湯川町長は「町長として夢のようなこの決定は大変うれしく、町をあげてお祝いしたいと思っております」と述べた。保存会にとっても待ちに待った決定で杉本会長も「保護と継承に一層力を入れていく」と喜んだ。

▼杉本君雄会長取材記事はこちら(タウンニュース足柄版2023年1月1日号)

https://www.townnews.co.jp/0608/2023/01/01/658199.html

記念公演は2023年10月予定

「お峰入り」とは、山中で修行を行うことを意味し、山北のお峰入りは、修験道の儀礼が芸能化したものと考えられている。演技は8種類11演目あり、約80人の男性が演じる。町によれば、史料で確認できる最も古い行事の記録は文久3(1863)年8月16日にさかのぼるという。現在のお峰入りは1934年に当時40年ぶりに復活させ、古い衣装道具を見本に新しく整え、口伝えで伝承されてきた。近年は概ね5年ごとに公演を行っており、本来は今年が公演の年に当たるが、ユネスコへの登録を期待し、1年先送りされていた。記念公演は来年10月8日に行われる予定だ。

特別関連展示開催中

現在、町生涯学習センターで衣装などの特別関連展示を開催中。湯川町長は「町内には数々の誇れる資源がある。いずれも高齢化や担い手不足、予算など課題はあるが、広く知ってもらうことで、郷土愛の醸成や後継者の確保、観光振興につながる。そうした点でも、今回の決定をうれしく思います」と話した。

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住所

神奈川県足柄上郡山北町生涯学習センター

公開日:2022-12-13

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