神奈川区では、認知症の普及啓発や支援に注力しており、12月5日には「認知症高齢者みまもり協力店」に対する研修会を区役所で行った。
みまもり協力店とは、認知症に対する正しい知識と具体的な対応を学ぶ講座を受けた人が1人以上在籍する店舗や事業所のこと。認知症の高齢者が安心して暮らせる街づくりを目指し、認定された店舗・事業所には認定書とステッカーが配布される神奈川区独自の仕組みだ。取り組みは2017年から始まり、現在区内では238カ所が協力店に認定されている。
研修会の当日は、約40人が参加。認知症を「自分事」として体験する・考えることを目的とした朝日新聞社のプログラムに沿って、認知症当事者が体験や思いを語るインタビュー動画を視聴したり、データや報道を通して認知症への理解を深めたりした。
またゴーグルのような機器を装着し合成された映像や音響などを見ることで、その空間に入り込んだような感覚をもたせることが出来るVR(仮想現実)を活用し、参加者が認知症当事者の日常生活における視点や感覚を体験する一幕も見られた。(問)区高齢・障害支援課【電話】045・411・7110
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