複合施設の愛称は「チェルSeaみうら」に決まりました(タウンニュース三浦版記事)。
三浦市が南下浦市民センター跡地で整備を進める子育て賃貸住宅の起工式が2月20日に行われ、関係者約30人が工事の安全を祈願しました。当日は、白山神社(菊名)の菊池恵宮司が神事を務めました。
どのような場所に建設されるのか?起工式の様子とともに、子育て賃貸住宅が建設される三浦海岸駅周辺の情報をレポートします!
三浦海岸駅徒歩2分の“駅チカ”子育て賃貸住宅
建設される場所は、三浦市南下浦町上宮田3274番地1。京急電鉄「三浦海岸駅」から歩いて2分という、電車好きの子どもなら「赤い電車」にいつでもあいに行ける、“駅チカ”住宅です。
三浦海岸駅の春と言えば河津桜です。起工式当日は、満開間近とあって駅前では「桜まつり」が開催されており、週末を思わせる賑わいぶりでした!
住宅の目と鼻の先に河津桜
そんな桜一色の三浦海岸駅前を背に歩いてすぐの場所に、今回の子育て賃貸住宅(マンション)が2024年5月に誕生します。
周辺にはスーパーや薬局などが立ち並び、急な買い出しなどの強い味方になってくれることでしょう!
また、住宅から三浦海岸までは、歩いて5分ほど(近すぎてびっくり!)。子どもたちを連れて思い立ったらすぐ海に行ける場所にあります。海岸からは東京湾が望め、条件が良ければ対岸には房総半島が出現。
夏は三浦海岸納涼まつり花火大会が開催され、大勢の人がこの三浦海岸に訪れます(※コロナ以降は開催中止が続いています)。今回建設される住宅は、そんな海の近さも意識した住空間が設計されます。
どんな施設?
新施設の総事業費は約21億円。敷地面積約4050㎡、建築面積約1510㎡、延べ床面積約4700㎡。1・2階に市民センターのほか、公共部門を集約します。
「コミュニティコリドー」と名付けたエントランスホールに、受付や市役所出張所、図書館分室、事業者提案エリアを配置。有機的な地域コミュニティを築けるような工夫を凝らします。3~6階には子育て賃貸住宅を26戸用意。広さは約57~75㎡で、大きく分けてフラットとメゾネットの5タイプあります。いずれもルーフバルコニーを備えるなど、多彩な間取りで魅力的な空間を演出します。
南下浦市民センターは1978年の完成から40年以上が経ち、建物内外で老朽化が進行。三浦市は建て替えによる市民サービスの向上を兼ね、移住・定住政策でもある12歳以下の子どもや妊婦がいる世帯を入居対象とした賃貸住宅整備計画を立ち上げました。
三浦市内では初のPFI事業
三浦市内では初となる民間事業者が施設設計段階から維持管理・運営までを包括的に担うPFI事業を導入。2022年3月、優先交渉権者に㈱合人社計画研究所(広島市)、㈱丸山工務所(藤沢市)、堀建設㈱(横須賀市)、日本PFIインベストメント㈱(藤沢市)、㈱奥山工務店(三浦市南下浦町上宮田)、㈱アイ・エフ建築設計研究所(大阪市)などが名を連ねるグループを選定しました。
南下浦地区の拠点として新しい人の流れを
海との近さを活かした住空間や公共施設と住宅が複合したコミュニティデザイン、安全性を高めた動線確保による配慮などを高く評価し、基本協定を締結しました。6月には、PFI南下浦市民センター㈱(代表企業は㈱合人社計画研究所)として、本契約を結びました。11月から2023年2月まで同センターを解体。3月10日から建設工事に着手します。2024年5月に完成、6月に入居と各施設の供用開始を目指します。入居者募集は、12月から予定しています。
起工式で吉田英男市長は「南下浦地区の拠点として新しい人の流れができることを願う」と挨拶。兼田大輔代表(合人社計画研究所横浜支店長)は「まちに活気を生み出す事業として取り組みたい」と抱負を語りました。