神奈川県内最大級のものづくりの祭典「第1回 湘南茅ヶ崎クラフトフェア いちの市」が4月8日(土)と9日(日)に第一カッターきいろ公園(茅ヶ崎中央公園)で開催されます。雨天決行(荒天中止)。午前10時から午後4時。
「一つ一つ手仕事でつくられる『モノ』と『人』とを紡ぐ場所」をキャッチフレーズに行われる同イベント。2日間にわたり、衣服や染織、木工、皮革、陶芸、金属、アクセサリーなどの作家や職人約120組が全国から集結します。そのほか、チキンやサンド、コーヒーなどのキッチンカー6台が集まります。
刺激を求め、挑戦し続ける
この県内最大規模となる、ものづくりイベントを仕掛けたのは、茅ヶ崎市出口町在住の宇野裕貴さん(35)です。
「全国のイベントに出店する中で、茅ヶ崎でも開催したいと思っていた。湘南にはこだわりのある手仕事の品を求める人も多いので、作家さんとお客さん双方にとって良い企画になると思った」。そう語りますが、「本音は、なにか刺激が欲しくて」と笑います。
仕事やプライベートで関わりのある高校からの友人と、いちから企画。はじめのイベント主催だけに、たくさんの苦労もありましたが、すでに手応えを感じています。
「普段何気なく使っている私たちの身近にあるモノとの関わり方を見直すきっかけになったり、ものづくりの輪が広がる場所を茅ヶ崎から発信していきたい。レベルの高い品ばかりが揃うので、実際に手に取ったり、作家さんとの交流を楽しんでもらえたら」と話しています。
普段はレザー職人として活躍
普段は、浜竹通り近くの古民家で「Leather Room Bluno」を主宰しています。 実用性と素材の美しさを兼ね備えた財布やバッグは、一針一針、すべて手縫い。金属の錫(すず)を取り入れたオリジナル製品のほか、自分だけの革製品を作れるワークショップも定評があり、遠方から多くの人が訪れる人気ショップです。 「20歳ごろに参加した革製品のワークショップがすごく楽しくて。夢中になって作る楽しさを体験してもらえたら」
大学3年時に一人旅で訪れた東南アジアが転機に
「あの時の経験が無ければ、今の自分は無かったかもしれない」と振り返るのは、大学3年時の一人旅です。 東南アジア諸国で多彩なバッグボーンを持つ日本人に出会い、「こんな生き方があるのか」と衝撃を受けました。 これを機に、自分の直感を信じて行動するようになった宇野さんは、昨年、山深い西丹沢に2号店も。「これからもやりたいと思ったことはリスクを恐れず、突き進んでいきたい」と熱く語ります。