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<浜須賀のフィットネス整体院フィールズ 水本勢人さんの茅ヶ崎暮らし>茅ヶ崎の夏の風物詩「浜降祭」でみこしを担ぐ

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<浜須賀のフィットネス整体院フィールズ 水本勢人さんの茅ヶ崎暮らし>茅ヶ崎の夏の風物詩「浜降祭」でみこしを担ぐ

茅ヶ崎市浜須賀在住 水本勢人(みずもと・なりひと)さん
茅ヶ崎生まれ、茅ヶ崎育ちの根っからの茅ヶ崎っ子。現在は「フィットネス整体院フィールズ」を経営。市民のための健康体操講座や、スポーツチーム向けのフィジカルトレーナーなどを担当。ライフワークはみこし!妻との2人暮らし。

根っからの茅ヶ崎っ子ですが、海との関わりは年に数回…?

水本さんは根っからの茅ヶ崎っ子だ。茅ヶ崎というと海のイメージを持つ人が多いかもしれない。しかし水本さんは、「僕、海は嫌いじゃないですが、マリンスポーツとは縁がなくて…」と恥じらいながら話し始めた。

実家には家族のサーフボードはあったけれど、水本さん自身、サーフィンは未経験。海と言えば仲間と浜辺でバーベキューを楽しんだり、愛犬の散歩コースで歩いたりする場所で、日常に溶け込んだ存在だ。「海水浴も、うーん、嫌いじゃないですがそれほどでも(笑)」

茅ヶ崎っ子にとって、海はあまりに身近なところにあるため、あえてマリンスポーツをするタイミングもなく、「そこにあって当たり前」の存在として日々の暮らしの一部となっているんだとか。

そんな水本さんが、茅ヶ崎の海と大きな関わりを持つ日が年に2日ある。まずは元旦の初日の出だ。「地元の松浪の海岸へ行って初日の出を拝みます。このあたりはちょうど江の島から上がってくる日の出が見られて綺麗ですよ」と話す。実際に案内してもらうと、茅ヶ崎のシンボル「サザンビーチちがさき」よりも江の島に近いところにあった。静かでローカルな雰囲気もあって、壮大な初日の出がイメージできた。

もう一つは毎年7月に開催される「浜降祭」だ。茅ヶ崎市と寒川町のみこし34基が一堂に集まって浜辺を練り歩いたり、海に入ったり。威勢のいい掛け声、勇壮な担ぎ手たちの姿、上下に激しく揺れながら担がれるみこし…。実は根っからの茅ヶ崎っ子のなかには、地域の祭りに参加している人も少なくない。水本さんもその中の1人である。

16歳で地元のみこし会に入り、継続して茅ヶ崎の祭に参加!

水本さんが小和田熊野神社のみこし会「小和田松和会」に入ったのは中学を卒業してすぐのことだった。

「僕の周りで、みこし会ブームがありまして(笑)、中学を卒業したらダボシャツを着て、はんてんを羽織って、みこしを担ぐというのが憧れの一つだった時期がありました。いま、32歳なのでみこしを担いで16年経ちます」。16年というとかなりベテランに感じるが、「これでもまだまだ若手なんです」と笑顔で話す。

そもそもみこし会は、各神社の氏子や有志が集まってできたみこし渡御のためのグループだ。みこしを出す・担ぐだけではなく、安全に保管するなどの仕事があって、1年に一度の小和田熊野神社の例大祭と、先ほど話した浜降祭が活躍の場となっている。

浜降祭の1日は長い。「事前に担ぎ棒をみこしに通すなど準備をします。夜の1時に集合、そして、みこしが神社を出発するのは午前2時前。町内を渡御してから浜まではバスで移動、それからみこしを担いで浜に降ります。サザンビーチに茅ヶ崎中のみこし30基以上が海岸に一堂に集まる光景は、何回参加していてもかっこいいですよ。うちのみこしは重たいのですが、担ぎがいがあります」

浜降祭は夜明けから9時と早朝の祭りだ。水本さんが神社に戻ってくるのはお昼過ぎなんだとか。それから潮風を浴びたみこしの手入れをして、長い長い祭りの1日が終わる。

祭りの一番の魅力は?と聞いてみた。すると・・・。

「みこしを担いでいて、みんなの気持ちが一つになったとき。みこしについた鈴がしゃんしゃんとリズミカルに鳴るんです。体力的にしんどくないといったら嘘になりますが、鈴の音色を聞くとしんどさを忘れて楽しい気分になっちゃいますね」と水本さんは振り返る。

「残念ながら2020年はコロナ禍で浜降祭が中止になってしまいましたが、またあの一体感を味わえる日が待ち遠しいですね」

小和田松和会では、新しいメンバーの募集もしている。茅ヶ崎在住と限らなくても、みこし会に入ることはウェルカムなのだとか。

箱根まで30分の茅ヶ崎。ロケーションの魅力

水本さんの職業は鍼灸整体師だ。忙しい毎日を送っているなかでの息抜きは温泉への日帰り旅行だという。

「私はフリーランスで働いていて週末も仕事があります。妻は保育士で勤務時間はシフト制。なかなか休みが合わないんです。それでも、ほんの半日でもお互いの休みがあえばさっと箱根の温泉へ行ってリフレッシュをすることはしょっちゅう。茅ヶ崎っていろいろな場所へのアクセスの良さの魅力が大きくて、箱根まですぐなんですよ」と教えてくれた。

水本さんにとって、茅ヶ崎のロケーションは魅力の一つだ。箱根までは西湘バイパスを使ってわずか30分、ショッピングは東名高速に乗って「御殿場プレミアム・アウトレット」まで出向くことも。

「箱根も御殿場も近いんで、ちゃちゃっと運転して出かけていけるのがいいですよね。年々交通の便がよくなってきていて、すごく便利です」

茅ヶ崎の健康寿命をのばしたい!

これまで水本さんのプライベートな一面に触れてきたが、最後に仕事のお話も伺ってみた。

水本さんは、トレーナーの専門学校に通い、トレーナーとして3年活動した後、鍼灸の専門学校に通って鍼師、灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。その後、治療家になった。現在は自身で開業している「フィットネス整体院フィールズ」をはじめ、パーソナルトレーナー、そして公共施設での健康体操などトレーナーとして活躍。また川崎市の公立高校サッカー部のフィジカルトレーナーも兼任している。スポーツを頑張るアスリートや学生のサポートが得意だ。

そんな水本さんの仕事のモットーは「予防こそ、最大の医療。」健康体操やフィジカルトレーニングを通して、病気や怪我を防ぐ体づくりに注力している理由がわかった。

松浪コミュニティセンターで開催している市民向けの体操講座「まつなみ体操(※)」では、参加者の体力レベルに合わせて体づくり講座を展開している。「筋トレの要素を取り入れながら、身体の状態に合わせてどなたでも行えるレベルの体操をお伝えしています」と水本さん。肩こりや腰痛など、日常の中で誰にでも起こりうる体のトラブルの改善・予防に対応している。

(※)「まつなみ体操」は毎週木曜日の9:30~10:30に開催(最大で月4回)。参加者募集中です。

「僕の祖母は92歳なんですけど、自分の足で歩けるし、元気そのものです」とにっこり。水本さんの健康への取り組みも、茅ヶ崎の高齢者の健康寿命を延ばす一助になっているに違いない。

お祭などの地域の活動を通じて、幅広い年齢層の方と付き合いのある水本さん。地域の高齢者の健康寿命を守り、そして、伝統文化を後世に受け継ぐ人として、これからの活動にも注目したい。

Information
■小和田熊野神社 https://www.kanagawa-jinja.or.jp/search_dtl.php4?jid=667&cd=1206068&scd=&npg=0(神奈川県神社庁HP)
■小和田松和会 http://kowadashowakai.blog28.fc2.com/
■浜降祭 https://www.chigasaki-cci.or.jp/hamaori/index.html
■フィットネス整体院フィールズ https://www.fitness-fields.com/
■松浪コミュニティセンター https://matsunamikomisenn.jimdofree.com/

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公開日:2021-04-01

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