南大野幼稚園の特色・園生活の様子
1974年創立の「認定こども園 南大野幼稚園」。「一人の保育者がすべての子どものために、すべての保育者が一人の子どものために」をモットーに、入園式までに先生は入園してくる園児の顔と名前を覚え、幼稚園にいるすべての園児の顔と名前がわかるといいます。子どもたちも担任の先生だけでなく、どの先生とも話ができる安心できる環境。卒園した後も、幼稚園が安心できる場所だと思えるように先生たちは努めているそうです。
- そんな子どもたちの明るい声が飛び交う南大野幼稚園を取材しました。
子どもが「やりつくせる」プロジェクト型保育
プロジェクト型保育は、先生がテーマやメンバーを決めて一斉に活動を行う「一斉保育」とは異なり、子どもがテーマを決め活動していきます。そのため、各プロジェクトの開始も期間もまちまち。1週間で終了することもあれば、数年かかることも。子どもたちが「もういい、やりつくした」と思えるまで取り組める環境が用意されています。
取材に行った際には「ピタゴラスイッチ」を作ろう!と制作途中のものがたくさん目に入りました。段ボールでつくった玉を転がすための装置が廊下の壁につけられていましたが、「これだと動きが少ない」と子どもたちが自ら発見。「階段につければ下まで転がっていくんじゃない?」と階段に付け直している途中のシーンに出会いました。自分たちで考え自由に実践できる場があり、のびのびと過ごしている姿が印象的でした。
南大野幼稚園では運動会も遊びの延長!普段の遊びが運動会の競技になっているので、子どもたちも主体的に取り組むことができているそうです。もちろん、みんなと一緒に行う体操など、一緒にすることの大切さも学べます。
保育が「見える」から「次に」展開していく
日々の振り返りには『ドキュメンテーション(日記)』を記録として使用しているそうです。
『ドキュメンテーション』は先生がつける保育日記のことで、これを子どもたちにも公開しています。写真つきで「昨日あったこと」を振り返ることができるので子どもたちが昨日の遊びの過程を思い出したり、ほかの友達やクラスの遊びの活動を知ることで、園全体として遊びの幅や参加人数が増えたりすることも。
振り返り、遊びの継続を試みることが、自分が「チャレンジしたこと」「役割を果たしたこと」を再確認したり、自信を深めることになっています。熱中したことを次の日にも思い出せることで、さらに発展した遊びにつながっていっているそうです。
小学0年生体験
南大野幼稚園では、隣接している南大野小学校との交流を10年以上行っています。小学校の先生を見て慣れ、教室を知り、授業を体験し、少しずつ小学校の生活を知っていきます。この交流は、小学校の先生に入学したての子どもとの関わり方を知ってもらう大切な時間にもなっているそうです。
年長組になって始まる「お茶のお稽古」もその一環。好きなことだけしていてよかった幼稚園生活を卒業し、小学生になると好きではないことも一生懸命取り組まなければならないこともあります。前を向いて静かに授業を受けなければならないこともあります。お茶のお稽古を通して、落ち着いた雰囲気を知ることが出来るのではないかと感じました。
岩本勉園長からのメッセージ
「1番に大切にしていることは環境を用意してあげるということ。子どもたちが熱中して取り組んだことを発展していけるように、次の日にどう繋げるかを考えることが幼稚園教諭のやりがいだと思っています。環境を用意してあげることで子どもたちは思い切り自己を発揮することができます」
南大野幼稚園には年中中頃から自由に使える「教材室」もあります。色画用紙やコルク栓などの素材がたくさんあり、思いついた時に好きなものを好きな材料を使って作れる。そんな自由な表現の場もまた子どもたちののびのびとした様子につながっているように感じました。
幼稚園見学は
- 1回目…7月上旬
- 2回目…9月上旬
※両日同内容詳細は6月頃からホームページ(https://www.minamiohno-kinder.ac.jp/)でお知らせ
*願書配布 10月15日〜
*願書受付 11月1日