野川盆踊りが7月28日、野川小学校校庭で行われた。5月に野川町内会から分割した野川本町町内会(松井一夫会長)、東野川・南野川町内会(和田和哉会長)、西野川町内会(森敬起会長)が「野川合同町内会」として初開催したもので、延べ3千人が親睦を深めた。
以前から野川地区の夏の風物詩となっている盆踊り大会。松井会長は「楽しみの少なかった幼いころは、地域の一大イベントだった。コロナ下で中止を余儀なくされたが、歴史と文化をつなげていきたい」と思いを話した。会場では浴衣姿の親子など、この日を待ちわびた多くの地域住民たちが交流を深めていた。
川崎市は2018年から、野川地区の住所表示の変更に着手し、20年11月に完了。全3回の変更で「野川本町」「西野川」「野川台」「南野川」の4町名ができた。こうした新住所表示に基づき、5月には区内で3番目の規模(会員数4100世帯)だった野川町内会から、3町内会が誕生した。
3町内会の会長は「分割したことで、きめ細やかな対応ができる利点がある」とする一方、盆踊りや大規模避難訓練などの取り組みは、地域一丸で運営することを決定。盆踊りは、現在の理事だけでなく元理事にも協力を仰ぎ開催にこぎつけたという。
実行委員長を務めた和田会長は「3年間のブランクがあり、試行錯誤しながら準備してきた。一日だけの開催だったが無事にできてよかった」と話した。