町内会・自治会には幅広い年代が加入し、会員の生活スタイルもさまざま。故に、全ての会員に等しく情報を行き届かせるためには、各町内会・自治会の日々の努力が欠かせない。栗谷1〜4丁目の1400世帯からなる栗谷町会は、【1】安心して暮らせる街【2】ふれあいのある街【3】事故のない街【4】きれいな街【5】情報共有【6】運営・会議の6つの柱を掲げて住みやすい街づくりを目指す。中でも、注力している「情報共有」について、同町会の取り組みを聞いた。
「重ね技」で届ける
子ども会や成年部、三心会(老人会)、婦人部と各世代の活動が活発で行事も多く、美化や防犯、防災といった運動も盛んな同町会。「団結力はよそに負けない」と井田雅春会長は胸を張る。そのつながりの強さを支える要因の一つと言えるのが多彩な情報共有ツールだ。
40年間毎月発行し、9月で480号になる情報紙・くりやニュースには町会の活動報告やイベント情報、トピックスなどを掲載。町内13カ所には掲示板を設置、約120班に分けて回す回覧板では行政広報誌や学校関係広報紙などを周知する。ゴミ箱グリーン掲示板はユニーク。町内120カ所のごみ箱に貼った約30cm四方の緑板に美化活動などの予定を掲示し日常的に情報が目に入る仕組みを作った。2020年6月にはホームページの運用を始め、イベント案内や施設予約などをウェブ上で展開。加えてメールやLINEも駆使する。「ツールの重ね技で住民の皆さんに一つでも多くの情報を届けたい」と井田会長は話す。