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【新春対談】茅ヶ崎の新たな 「まちづくり元年」 私たちのまちに「元気」を「希望」を、「夢」を

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【新春対談】茅ヶ崎の新たな 「まちづくり元年」 私たちのまちに「元気」を「希望」を、「夢」を
(写真左から)政井 マヤさん、河野 太郎 デジタル大臣、宮治 淳一さん

新春特別企画

「茅ヶ崎エフエム」(エボラジ)の開局が注目を集めた昨年。2024年は新たなコミュニティ、まちづくりそれぞれの可能性が試される、茅ヶ崎にとっての「まちづくり元年」といえるのではないでしょうか。今回はメインパーソナリティ2人と、河野太郎デジタル大臣との特別鼎談、株式会社ULVAC(以下アルバック)・岩下節生社長へのトップ・インタビューが実現。これからのまちづくりを大いに語っていただきました。

宮治 淳一さん

1955年生まれ。富士見町でミュージックライブラリー&カフェ「ブランディン」を営む音楽評論家、DJ。エボラジのメインパーソナリティ。桑田佳祐さんと同級生でサザンオールスターズの名付け親としても知られる

河野 太郎 デジタル大臣

1963年1月生まれ。慶應義塾大学、米国ジョージタウン大学卒業後、民間企業を経て96年衆院選で神奈川15区から初当選し、これまで当選9回。外務大臣、防衛大臣、国家公安委員長など要職を歴任。現在、デジタル大臣を務める

政井 マヤさん

1976年メキシコシティ生まれ。元フジテレビアナウンサー。エボラジのメインパーソナリティ。2年前に茅ヶ崎市に移住。夫と3人の子どもの5人家族。お気に入りはヘッドランドから眺める夕焼け

世の中が 動き始めた昨年

政井 2023年を振り返っていただきたいのですが、茅ヶ崎で言えば浜降祭が4年ぶりに復活しました。そして、デビュー45周年を迎えたサザンオールスターズの4日間にわたる茅ヶ崎ライブも大盛況に終わりました。また私たちでいえば、茅ヶ崎初のコミュニティFMが開局。河野大臣からご覧になって昨年の茅ヶ崎、湘南地域は振り返ってみると、どんな年でしたでしょうか。

河野 本当にコロナが終わって、世の中が動き始めた年だったなと思います。この数年間はほとんど行事がなくて、飲食店の皆さんもなかなか大変だったと思いますけども、5類に変更になって以降では予約が取れないというお店も結構ありましたし、そういう意味ではコロナは終わったんだなと実感できました。

政井 そうですね、少しずつ普段の生活を取り戻せてきた、そんな年でしたね。

河野 完全にコロナの前に戻ったというよりも、オンラインの会議がそのまま続いたり、あるいは地域によってはお祭りを何年間か止めてしまったんで、準備の進め方、開催の仕方がわからなくなったり、このやり方でよかったのか、というような声もあったりしたようです。コロナを経て、世の中が少し変わってきているのかなという気はしますね。

「すごく近いラジオ」

政井 そうですね、コロナ禍を理由に茅ヶ崎に移り住んだ方も増えました。私もその一人なのですが。

河野 茅ヶ崎は子育て世帯の移住者が増えましたね。

政井 そういった新しいコミュニティづくりという役割も茅ヶ崎エフエムで担っていきたいと思っています。先日は大臣にもスタジオにお越しいただきましてありがとうございました。

河野 楽しそうなスタジオで、外でイベントが行われているのを見ながら放送できるということで、すごく良い環境だと思います。

政井 新たな拠点として期待されている地域貢献スペース内に局がありまして市役所そばということでいろいろな方がいらっしゃってくださっています。

河野 市役所に来たついでに寄る方もいるみたいですね。

宮治 市民ラジオとしての拠点としては、もう最高ですよ。何か、皆さんとすごく近いラジオというのを目指してやってます。

茅ヶ崎のまちづくりの可能性 コミュニティFMの挑戦

政井 大臣としては市民にとってどんな場になってほしいという期待がありますか?

河野 行政はさまざまなことを行うときにどう広報するかが大事じゃないですか。行政は今、頑張ってデジタル化を進めてくれていますが、市民の皆さんがまだ気づいていないことがあるので、行政の情報もどんどん出してもらえると良いかなと期待しています。

防災情報に期待

政井 地域情報の視点でいえば、防災情報の提供も私たちの大事な役割です。

宮治 コミュニティFMは元々災害時に、きめ細かい地域地域の情報をどうタイムリーに発信するかが一つの大きなタスクとしてあります。その意味では、市役所の隣で正確な情報をすごく速く伝えられるというのは良いことですね。

河野 ラジオで地域情報が聞けると、災害が迫ったときに、大いに役に立つと思います。

政井 昨年は防災特番も放送しました。これからも防災や防犯への備えといったことを皆さんと一緒に考える機会を企画していきます。また、音楽の視点でいえば、茅ヶ崎と音楽との親和性がすごく高いと思います。宮治さんはコミュニティFMをどうとらえてますか。

宮治 音楽に限らず、人がいろんな形で結びついて、一つの公園みたいな場所としてフレームがうまく機能すれば、この人とこの人の仲間で何か番組をやってみたいとか、そうなれば音楽だけでなく芸術文化の面で良いフュージョン(融合)が生まれるのでは。その機会としてFMを使ってほしいね。

政井 最近、茅ヶ崎ゆかりの人気グループSuchmosの番組が始まりましたが、すごい人気で、茅ヶ崎はもとより全国で多くの方がネットで聴いてくれています。

河野 それこそ茅ヶ崎のゆかりの音楽をどこででも聴きたいというニーズはあると思いますし、茅ヶ崎に憧れている人がラジオを聴いて移住しようと。

宮治 みんな一度は茅ヶ崎に行ってみたいとか、やっぱり良いすごくローカルなことをやればやるほど、何となく楽しそうな気持ちになってもらえる。

「市民ラジオ」としての責任

河野 茅ヶ崎のイメージを全国に常に発信しているという意味では、市民ラジオの責任は大きいですね。

政井 ローカルでありながら全国区。それがもう同時にできてしまうというのが今の面白いところで、アナログでありながらもSNSでデジタル、インタラクティブなやり取りがしたいですね。

宮治 ラジオは一番古いメディアなんですが、新しいこともやって、今までできないことができるようになる。デジタルとアナログの融合ができるのではないかなと思います。

河野 夢がありますね。

宮治 スタジオの隣に茅ヶ崎カフェができましてね、そこでコーヒーを飲みながらこの曲が聴きたいと紙に書いてシュッとリクエストを送ってくる人もいます。

河野 かなり近いですね。

宮治 かと思えば、鹿児島で聞いているよっていう。

政井 やはり茅ヶ崎の持つブランド力というものをすごく肌で感じるのですが、大臣は茅ヶ崎の魅力はどこだと思われますか。

河野 茅ヶ崎はそれこそ加山雄三さんからサザンオールスターズともう定番で、日本中どこでも茅ヶ崎のイメージといえば結構重なる感じがあります。湘南といえば、砂まじりの茅ヶ崎というぐらい。

政井 そういう意味でも茅ヶ崎は愛されている町ですね。

「愛されている町」

宮治 それと、東京の都会に住む人にとっては1時間ぐらいで来られる。近いのに海もあって、何か遠い所に来たなっていう感じ。

河野 里山公園もありますしね。海から山まで全て楽しめるまちですね。そういう意味ではこの茅ヶ崎の魅力の広がりというのが皆さんの声でいろいろな地域に届けられると良いですね。

政井 もっと伝えて欲しいと思われることはありますか。

河野 茅ヶ崎には若い人が新しいお店を出すケースが結構あるじゃないですか。湘南祭の出店者を見ると結構若い方が多い。新しいことを始めたいという思いがあるから、そんな茅ヶ崎のお店をどんどん宣伝してもらえれば、その魅力でまた人が集まってくる。そうしてお店が増えていくと良いですね。

宮治 今閉まっている店も多くて、そこを若い人に気軽に貸せるような、そういう空き家対策というか、空き店対策。売ることはできないが、ちゃんと使うならどうぞと。結構いい場所があったりするんですよね。

河野 それはこれから大事になってきますね。

宮治 そんなマッチングメーカーみたいな人を行政がやってくれると、まちは良くなるんじゃないかな。

河野 それで、茅ヶ崎に来てみたら面白いものがいっぱいあった、となれば。

政井 冒頭で大臣がおっしゃったコロナで止まったことだったり、コロナで新たに移住された方もいて、その意味では「まちづくり元年」と言いますか、2024年は新たなまちづくりをするときかなと思います。

政井 大臣は茅ヶ崎がどんなまちになればとお思いですか、またどういう働きかけが必要だとお思いですか。

河野 そこに住む人が楽しくて、仲間を呼びたくなるような、そんなまちになるといいなと思いますね。

政井 海があって、花火があって、だから友達がたくさん遊びに来てくれたり。茅ヶ崎だからこその魅力をもっともっと発信していきたいですね。それと、人口も増えているので、コミュニティづくりという点でFMが何かできるといいですよね。

新旧の市民で盛り上げを

宮治 FMがハブ(中心地)になっていろんな人が来て、いろんなことをするような。隣にカフェもあって情報交換もできるし、特に最近移住してきた人が集えれば。

河野 浜降祭などは続けていこうとすると、茅ヶ崎に移住してきた人が、コミュニティの中で一緒に神輿に肩を入れて、というふうにしないと続けられないし、地域のいろいろな伝統行事にもどんどん参加してもらって、自分もその文化の一員だと思ってもらうことが大事。そこをぜひ盛り上げてほしい。

宮治 僕は茅ヶ崎生まれの茅ヶ崎育ちですが、後から来られた方にはすごく面白い人も多くて。新旧の人たちがうまく混ざり合って、互いに刺激を受け、切磋琢磨できれば茅ヶ崎はもっと良くなりますね。そのきっかけづくりになる番組ができたらいいですね。

政井 皆さんと温かい場を作ってくれたら、と思います。茅ヶ崎の皆さんに、新年のメッセージをお願いいたします。

河野 はい。もうコロナが終わった新しい1年になりますので、今年何をやろうか、今年何を始めるか、お正月に1年の計を立てて、1年間楽しんでいただきたいと思います。

政井 茅ヶ崎がさらに魅力あふれるまちになればいいですね。

河野 この市民ラジオをぜひ、みんなでたくさん利用しましょう。

政井 本当にいっぱい聴いていただき、使っていただける、そんなラジオステーションになればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

ここにもある、アルバック

政井 アルバックとはどのような企業でしょうか?

岩下 1952年に創立し、今年で72年を迎えます。アルバックは真空技術を利用した大型装置から小型の真空機器までを製造販売し、最先端技術の研究、機器のメンテナンスサポートまで、真空技術を総合的に提供している会社です。若い研究者たちが、真空技術で産業と科学の発展に貢献しようと夢をもって起業した会社が出発点です。しかし当時はまだ、真空技術は私たちの生活の中に浸透していませんでした。

政井 どんなものに真空技術が利用されていますか?

岩下 いろいろな方法で金属薄膜を成形したり、薬品や食品の真空凍結乾燥をしたり、あらゆる産業で真空技術が利用されています。

政井 茅ヶ崎に移られたのはいつでしょうか?

岩下 1968年に本社工場を移転しました。それまでの横浜工場が手狭になったので、移転先として創業者が関係している企業の所有地も候補となり、さまざまな土地を検討しました。その中で当時湘南一帯が別荘地であり、文化人が集まっていたことで「茅ヶ崎」というネームバリューが高く、若者や人が集まるこの地に移転を決めました。

政井 茅ヶ崎に大きな工場、精密機器製造工場があるとは思いもしませんでした。

岩下 今グループ全社で6300人の従業員がいます。うち全体の約20%、1200人が茅ヶ崎本社工場で働いています。80%の従業員が日本はもとより世界11カ国で頑張っています。

政井 世界的に展開しているグローバル企業のアルバック。でも、本社はずっと茅ヶ崎なのですね。

岩下 大型装置も組み立てる製造工場、ものづくりの会社ですので広い土地に大きな建屋が必要です。人々が集まる環境に会社を持ち続けることも重要です。

政井 茅ヶ崎では何をメインにしているのですか?

岩下 青森から鹿児島まで生産拠点や研究拠点を全国に6拠点持っています。それぞれ特長的な事業を行っていますが、この茅ヶ崎では真空成膜装置や真空関連の単体機器を製造していまして、新技術や新要素開発や、お客様の工場が生産すると同じ環境を再現しデモ機といった装置を設置して最先端の開発を行っています。そしてこれら最先端で広範囲の真空技術が茅ヶ崎を中心として生まれます。

政井 茅ヶ崎から新しい技術が世界に向けて発信されているのですね。

岩下 そうなのです。アルバックの真空技術を使って、世界中のさまざまなお客様が作った製品が市場で販売され、皆さまの生活に浸透し、支えています。

政井 本当に身の回りの物にアルバックの技術があるのですね。アルバックが今後企業として目指すのはどんなところでしょうか。

岩下 茅ヶ崎駅北口に掲出している広告パネル『ココニモ、アル。アルバック』は日常のいろいろな物にアルバックの真空技術が使われていることを表していますが、近年はさらに広がりを見せ、市場の成長が以前と比較にならないくらいのスピードで伸びています。その爆発的な市場拡大と技術革新のスピードに後れを取らぬよう、私たちも成長しながら、この茅ヶ崎から情報発信をしていきます。

未来を担う子どもたちのために

政井 そうしたグローバル市場に対して発信する拠点がこの茅ヶ崎にあることは、地元の皆さまも誇りに思えることですね。

岩下 ありがとうございます。ただ、まだ私たちアルバックは発信力が弱く、地元の皆さまに知っていただくこともまだ不十分だと思っています。そもそも『真空技術』そのものが馴染みのない技術であり、なかなか言葉だけでは伝えきれない物です。そんな『真空』をもっと皆さまに知ってもらおうと、近隣の学校を訪問したり、弊社にきていただいたりしながら真空実験、工場見学などにも積極的に取り組んでいます。

政井 具体的にはどんな取り組みをされていますか。

岩下 真空教室を開催し、真空技術の原理を分かりやすく説明したり、簡単な実験で真空の楽しさを体験してもらったりしています。年に1度行うアルバックフェスティバル(アルフェス)などでは、通常は入れない建屋内の見学コースを用意して実際のクリーンルーム現場で装置製造業を見ていただいたり、身近に真空を体験できる機会をつくったりしています。

政井 将来、茅ヶ崎の子どもたちの中から、また新しい技術を担うような人財が出るといいですね。

岩下 野口聡一さんのような宇宙飛行士や、科学者や、研究者を目指したり、世界での活躍を夢見たり、そういった好奇心や興味をかき立てるきっかけになれればいいと思いますね。

地域に溶け込み皆さまのために

政井 アルバックでは地域貢献の取り組みとして、他にもさまざまな活動もされていますよね。

岩下 海開き前に行われるサザンビーチのビーチクリーン活動には毎回参加しています。また神奈川県が推進する森林再生パートナーになり活動に協力しています。また、地元の皆さまのためにと考え、コロナ禍では茅ヶ崎保健所と協力し、建物の一部を開放して茅ヶ崎市民のためのワクチン接種会場を運営しました。過去に大型台風で相模川の氾濫の危険性が高まった時には、茅ヶ崎市と結んだ防災協定に基づき一晩で約千人の避難者の皆さまを受け入れたこともあります。地元企業として地域の皆さまの健康と安全にも、協力させていただいています。また就労継続支援事業所を利用する障がい者の方のお菓子販売などにも場所の提供を行っています。

政井 そういった地域貢献の思い、地域との関わりについてどうお考えですか。

岩下 まず私たちも茅ヶ崎市民の一員であるという意識が大切です。地元地域と企業のつながり、茅ヶ崎市民の皆さまと社員とのつながりがこれからの未来を育てていく原点になると思っています。茅ヶ崎に住み、茅ヶ崎で育ち、茅ヶ崎で働き、そんな地元を誇りに思い、次世代の子どもたちに残し伝えていく、そんな「地元力」にアルバックがどのように関わることができるか、いつも考えます。そこにアルバックが茅ヶ崎にある意味が見いだせると思います。茅ヶ崎とアルバックがつながることでお互いが成長できる、そんな関係を今後も膨らませていきたいですね。茅ヶ崎で50年、今までの感謝の思いとこれからの成長への期待を込めてより一層、皆さまのために動くことができる企業を目指していきます。

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住所

神奈川県茅ヶ崎市

公開日:2024-01-01

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