就労世代を主な対象に歩くきっかけづくりを推進する「ふじさわ歩くプロジェクト」。このたび、第3回トクトク歩数チャレンジの事業所の部で平均約2万7000歩の大記録を叩き出し優勝した、ミスターマックス湘南藤沢店の「ミスマ オペレーションチーム」のリーダーの加藤亮大さんと同店の立畠克也店長を取材し、優勝の要因を深掘りしました。
「歩く」は業務の延長線上
ミスターマックス湘南藤沢ショッピングセンターは2006年にオープンした辻堂新町にある大型商業施設です。同店の延床面積は51,657㎡で、現在56店のテナント数を擁しています。第3回トクトク歩数チャレンジグループ歩数チャレンジ事業所の部において、6人で参加し平均2万7457歩を記録して優勝したミスターマックスオペレーションチームは、施設全体を管轄し、主にディスカウントストア「ミスターマックス湘南藤沢店」の店舗運営を担っています。
参加のきっかけは、立畠店長の声掛けでした。立畠店長は「トクトク歩数チャレンジは第1回で個人の部に参加し、第2回でチームで参加しようと思いましたが、応募期限内に参加できませんでした。普段からミスターマックスの社員はよく歩くことから参加をすれば優勝できる自信がありましたので、3回目の時にはすぐに参加を呼びかけました」と振り返ります。
立畠店長の言葉通り、2位と圧倒的な差をつけて優勝という結果について加藤さんは「店舗内の巡回やバックヤードからの品出し、お客様のご案内など、『業務は歩くこと』と言えるくらい歩いている印象はありましたが、今回のイベントで計測してみてこんなに歩いているのかと驚きました」と率直な感想を語ります。また、「イベント期間と藤沢市のPayPayキャッシュバックキャンペーンの日程が重なり、毎日が土日の最も混雑した時と同じくらいの賑わいでしたので、通常時よりさらに1万歩以上歩きました」と理由を明かしました。
複数チームでの参加が競争意識と会話を生む
実はグループ歩数チャレンジ・事業所の部で2位となったのも、ミスターマックス湘南藤沢店の「ゼネラルチーム」です。平均歩数は優勝したオペレーションチームと7680歩の差がつきましたが、同じ店でワンツーフィニッシュ。ミスターマックス湘南藤沢店の底力を感じさせます。
立畠店長は、「うちは3チームで参加したんです。普段から顔を合わせる仲間同士でチームを作って競争意識を持ち、切磋琢磨することで団結力が高まるかな、と考えました。実際狙い通りの結果になりましたし、『いまどれくらい歩いた?』とメンバー同士で確認を取ることでコミュニケーションが増えたのは、うれしい誤算でもありました」と話します。
「今、登録を一緒にやろう!」トップとボトムから声掛け
「参加は任意でしたが、参加すると言ってくれた人には『今、登録を一緒にやろう!』とするようにしたのも大きかったのかもしれません」と立畠店長。
参加の障壁となりやすいアプリのダウンロードや登録、参加の申請といった作業を、その場で行うことで参加漏れを防いだといいます。「最初に一緒に登録をすれば、後はたまに起動するだけで歩数を勝手に記録してくれるのがこのアプリのいいところ。登録も慣れてしまえばすぐに完了できるから、そこまで負担ではありませんでした」と立畠店長はアプリの利点を語ります。
イベント開始後は、リーダーの加藤さんからチーム全体に声掛けが行われました。加藤さんは今年21歳の店舗内でも最若手。「自分ではそこまで意識していませんが、もしかしたらベテランの方々も『若手が頑張っているのに自分たちがやらないなんて』と思ってくれたのかもしれない。中間報告も届くたびに共有したり、事務所に掲示したりすることでチームで参加することを忘れられないように工夫しました」と加藤さんは分析します。
- こうした、トップとボトムから積極的に働きかけることで、会社全体を巻き込むことができたのでしょう。
「次回も優勝を目指す」
イベント参加後、社内でも変化がありました。互いに声を掛け合って歩数を確認する姿が見られるなど、コミュニケーションが活発化したといいます。立畠店長は「西日本では知名度を誇るミスターマックスですが、神奈川県では当店だけ。今回の優勝で、社内でもミスターマックスは頑張っている姿を見せることができたのではないかと思います」と喜びます。
加藤さんは「もし次回があるとしたら、パートさんチームを作るなどさらに参加者数を増やして挑戦したいです。もちろん、ディフェンディングチャンピオンとして二連覇を狙っていきます」と瞳を燃やしていました。