山北町岸にある「ぐみの木近隣公園」に4月7日、スケートボードパークが完成した。坂道やジャンプ台が設置されている公施設は近隣市町村では初。町はスポーツ振興や町外へのPRにつなげたい考え。
先の東京オリンピックの新競技で日本代表がメダルを獲得したことも記憶に新しいスケートボード。専用広場開設のきっかけは2023年3月に町内に住む中学生数人から「スケートボードをする場所がほしい」との声が町都市整備課に寄せられたことだ。同課の担当者は「生徒たちが自分の要望を町に直接伝えてくれることは珍しい。その思いを受けて検討し始めた」と振り返る。
町の特徴の一つに
検討にあたり、同課が町内小中学生対象にアンケートを実施すると開設を望む声が多かった。また、既存の平塚市と厚木市のスケートボード場の視察で広さや設備などを確認。町内にも開園が可能だと判断し、計画が進んだ。
完成するとパーク内に5つの構造物が設置され、さまざまなアクションを楽しむことができる仕様となる。同課担当者は、年齢問わず楽しむことができるスポーツであるため町内外から多くの利用を期待しており「町のPRの1つになれば」と期待する。
4月7日(日)午前10時からオープンセレモニーを開催。御殿場市スケートボード振興会によるデモンストレーションをはじめ小学生以下を対象とした教室も予定されている。また、来場者には同課職員がデザインしたオリジナルステッカーも配布する。
同課担当者はどれほどの利用があるかは未知数だとしつつ「これをきっかけに多くの人にスケートボードに興味を持っていただき、将来オリンピックに出場するような選手が県西地域から生まれてくれたら」と話している。
4月7日の開園式の様子
山北町のぐみの木近隣公園で4月7日、近隣市町村初のスケートボード専用設備を持つ公施設が誕生した。同日には開園式が行われ、地域住民ら約100人が訪れた。
当日は御殿場市スケートボード振興会によるデモンストレーションが行われたほか、30人以上が参加した小学生以下対象のスケートボード教室等が実施された。
当日あいさつに立った湯川裕司町長は「子どもたちからスケートボードをする場所が無いとの意見をもらい、その子たちの強い思いにより実現した。開園することができて良かった」と話した。