これは、2024年の夏、タムウッドのサマーキャンプに参加する小6のお嬢さんとお母様の奮闘をご紹介するコラムです。2024年の3月スタート。リアルタイムでコラムは進行していきます。「いつかは、、、」と参加を検討中の皆様は、是非参考にしてみてください。(原稿は随時追加)
ここからは準備編です。<決める編>は以下です。
【目次】
1.まずは申込書提出
2.支払いの手続き
3.パスポート申請準備
4.パスポート申請
5.航空券購入
(記事は順次追加)
1.まずは申込書提出
トロントへの参加と日程を決めた数日後、いよいよ準備に取り掛かろうと動き始めた日のこと。タムウッドからお得なキャンペーンのお知らせが私の元に届く!何と3月末までの申し込みで、参加費が20%オフになる、とのこと!
- これは大きい!運が向いてきている、と確信
タムウッドでは過去30年以上サマーキャンプを開催しているが、このような特別なプロモーションを今までにしたことが無いそうだ。こんなタイムリーなお知らせは嬉しいし見逃せない。急いで申し込みの書類を記入して提出しないと!
申し込みの手順として、タムウッド専用の申し込みフォームに必要事項を入力して、担当者にメールで送信することから始まる。
タムウッドのサイトから、申し込みフォームをダウンロードして、自分の分かる範囲で入力。分からない箇所はトビーズの社長に助けてもらいながら、フォームを完成させ、タムウッドの担当者へ書類を添付してメールを送信。
(ちゃんと受け取ってもらえたか。書類の内容に不備はなかったか?!ドキドキ・・。)あれこれ心配しても、もうメールは送信してしまったのだから、あとはタムウッドからの返信を待つのみ。
タムウッドからの返答
タムウッドの日本人スタッフからその日のうちに返答があり、「登録チームへ連絡しましたので、近日中に必要書類等をご連絡します。」との内容。そして数日後、タムウッドの登録チーム担当者からの返答メールが!
私「???」英語での返信に(当たり前なのに)一瞬フリーズする私。何が書いてある?!
ひとまず深呼吸。分からない英単語は調べながら、内容を確認していくと。書かれていた内容は以下の通り。
・添付書類を確認してください。
・フライトの詳細のフォームを可能な限り早めに記載して、キャンプディレクター宛てに送付してください。
・プログラムやサービスに関して質問などあれば遠慮なく連絡をください。
・現在の予約内容の変更があればこちらにemailをください。
・オンラインの支払いについては、請求書の下記に記載のリンクからお願いします。
・添付の入学確認ですがデポジットの受け取りが完了するまでは、承認されません。
概ねこんな感じ(・・・だと思う)自分一人で進めるには、だいぶ心もとないので、トビーズ社長に相談をしながら手続きを進めていくことに。
2.支払いの手続き
次に必要なことは参加費の支払い。支払いについての詳細は、タムウッドからのメールに添付されていたファイルに記載されている。全額支払うか、デポジット(保証金)としてのC$350を支払うか、のどちらかで参加の枠を確保してもらえる。
夫と相談したが、何が起こるか分からないので(娘の気持ちが変わることは無いと思うけれど・・)、とりあえずデポジット分のみを支払うことに決めた。参加費の全額は参加の4週間前までに支払えば良いので、また後日支払うことに。
で・・・???どうやって支払うの???
トビーズ社長から、クレジットカードで支払うと手数料が高いので、flywireが手数料やレートの面でもお得でおススメ。との情報が。Flywire???
まずその支払方法が何なのか?それを調べることから始まった。
flywireで支払い
「flywire」初めて聞いた言葉に少々うろたえながらも・・・深呼吸をする私。とりあえず、お得にお支払いが出来るのね。そんな有難いことはないので、いったん進めてみることにする。
まずflywireとは?
世界中の教育機関で使えるオンライン決済サービス。銀行口座へ海外送金するよりも、有利な換算レートで手数料も割安なことが多く、銀行に代わる海外送金の手段として、日本を含め、240以上の国や地域で利用されている便利で安全な支払方法。(https://www.flywire.com/ja)
なるほど。便利な世の中になりましたね。Flywireの仕組みを理解した後は、支払いの手順を調べて進めていく。
まずflywireのサイトにアクセスし、支払い手続きを開始した後は
・ドロップダウンメニューから支払いをする教育機関を選ぶ。
・支払額と自分の国を入力。
・支払い方法を選択。(銀行振り込み、自国通貨によるデビット/クレジットカード決済、電子決済などの方法がある。)
・支払者情報を入力。
・情報の確認と確定。
・それぞれの支払い方法の手順に従って支払い。
簡単にまとめると、こんな感じ。意外に、もしかして私でも出来る?!
概要を把握した後はいよいよ実行。案ずるより産むが易し だ!気持ちを奮い立たせ、flywireでの支払い手続きに取り掛かる。案内に従って必要な情報を入力して行き、焦らずにゆっくりと手順を踏む。スペルや数字に間違いがないか等、入力ミスの不備がないかを慎重にチェックし、いよいよ最終手続きである、支払い手続きへと。
支払い方法は様々な方法があるけれど、我が家は銀行振り込みを選択。すると・・・。振り込み先の銀行名を見て、フリーズする私。
「ん???」ドイツ銀行○○支店。「ドイツ銀行???」
初めて聞く銀行名に怖気づいてしまう私。(とりあえず深呼吸しましょう。)自分で自分に言い聞かせ、気持ちを落ち着かせる。ここまで何度も確認しながら進めてきたのだから大丈夫。自分がするべき残りの作業は、指定された金額をドイツ銀行に振り込めば良いだけ!一呼吸置いて、振込み手続きを開始し、支払いは完了するのであった。
数日後、タムウッドから保証金の受領のお知らせを受けてほっと胸をなでおろした私。
- よしっ!次(にやるべきこと)は何だ?
3.パスポート申請準備
次に必要な準備はパスポート取得。娘の所持しているパスポートは、すでに有効期限切れ。ということは、また新規で申請が必要。まず、準備が必要なものについて調べる。パスポート新規取得のために必要なものは
- 一般旅券発給申請書
- 戸籍謄本
- パスポート用写真
- 本人確認書類
- 有効期限が切れたパスポート
- 手数料(受取の際に必要)
手間が掛かりそうなものから始めよう、と、私がまず取り掛かったのは戸籍謄本の取得。マイナンバーカードがあればコンビニで戸籍謄本を取得できるようだが、アナログ人間の自分がコンビニのマルチコピー機をうまく使用できるかが不安。手間が掛かっても役所に出向いて取得する方法の方が自分には無難。
ということで、役所に出向いて戸籍謄本を発行してもらうことにした。戸籍謄本取得について調べていくうちに嬉しい事実が判明!戸籍法が変わったようだ。なんと、本籍地の窓口でなくても、最寄りの役所で戸籍謄本を取得可能になったそうだ。戸籍謄本を取得するための労力は、だいぶ楽になった。
念のため最寄りの役所窓口に「戸籍謄本は本籍地以外の役所でも取得出来ますか?」と確認してみると、「はい。取得可能です。」との返答。
(やったー!)
「ただし、法が変わったばかりなので窓口が混み合っている状況です。当日発行は難しいかも知れません。その際は受け取りのため再度窓口にお越しいただくことになってしまいます。」とのこと。状況を考えれば致し方ないこと。本籍地のある市まで行くよりは断然楽なので、問題なし。
早速、最寄りの役所窓口へ赴き、戸籍謄本申請書の記入を進める私。申請用紙に記入を始めるや否やフリーズ。本籍地の住所。・・・。あれ?本籍地の住所って?!しまった。本籍地の市・町名 までは分かるけれど、その先の番地を思い出せない。窓口の担当者に確認してみると、本籍地のある市の役所であれば、本籍地の住所を調べることは出来るけれどそれ以外の市では調べられないそう。(ですよね。)
仕方なく帰宅。ふと思い出して、裏に本籍地が記載されている過去の自分の免許証を発見!(若い人は昔の免許証の裏、知らない・・かな。)
本籍地の住所が判明した後、時間を見付けて役所へと赴き、戸籍謄本の申請書類を窓口へ提出。記載内容に不備は無く無事に受け取ってもらえたのだけれど、戸籍法の変更の影響もあり、窓口は案の定混乱状態。当日発行は難しい状況のようで、また後日窓口に赴くことになってしまった。(まあ、本籍地の市まで行くのを考えたら、はるかに楽なので文句は言えない。)後日、戸籍謄本を無事取得。
次に取り掛かったのがパスポート申請書の作成。
ちなみに、6年前と違って、パスポートの新規申請はオンラインで出来るのかしら?淡い期待を抱いて調べてみたけれど、管轄の窓口で新規申請はオンライン申請の対象外。チーン。
しかし申請書の記入については、オンラインで入力してプリントアウトしたもの、も書類として受け取ってもらえるそう。手書きだと書き間違える心配があるけれど、入力であれば何度でも直せる。早速申請用紙をダウンロードし、必要事項をパソコンで入力。署名欄だけは手書きでなければならないので、プリントしたものを娘に渡し、申請者本人の署名欄に記入をお願いした。
私「パスポート申請書に署名して。」「本人署名欄の枠の中に、はみ出さないようにね。」
娘「わかった。」しばらくした後
娘「署名したよ。」
早速、申請用紙の署名欄を確認してみると・・・。
私「ん?」「・・・ん?ん?」
まさかとは思ったが、二度書きをしたような形跡が。しかも一箇所ではない!私「あなた、署名に二度書きしたでしょ」
娘「え?」私「とぼけるな!」
ごまかそうと取り繕う様子にカチンと来てしまった私。別件でも、なにかとミスをごまかそうとする態度を今までとってきたことがある娘。今回に限らない事だったので、ついつい怒ってしまった。(確認するまでもないけれど、署名に関する注意書きを読むともちろん、二度書きはNGと書いてある。)
仕方なく申請書を再度印刷。ようやくきちんと娘の署名が終わり、ため息を付く私。署名の字が汚くて突っ込みたかったけれど、二度書きの件で怒り過ぎたのでもう字の汚さには触れないでおくとする。パスポート申請には差し支えないことなので。
- パスポート用写真は近所の証明写真機で撮影し、マイナンバーカードも取得済み。これで、申請に必要な書類等はそろった。よし!パスポートセンターに行くぞ!いよいよ次は申請手続きへ。
4.パスポート申請
早速、都合の良い日にパスポートセンターへと。必要な書類は何度も確認して、不備はないはず。自信満々で臨んだものの、一番初めの窓口でショックな事実が判明。な、なんと、プリントした申請書の倍率が間違っていた!
用紙のサイズはA4で合っていたのだけれど、なぜか若干縮小されて印刷されていた。この申請書では機械で読み取れないので手続きが出来ないそう。その場で手書きの申請書に書き直すことは可能だったが、娘本人の署名は書けない。詰めの甘い自分に意気消沈。娘のことを怒っている場合ではなかった。が、せっかく来てもらったのだから、と申請書の内容とその他持参したもの(写真、戸籍謄本、過去のパスポート、娘と私の本人確認)を窓口でチェックしてもらうことになった。
確認作業をしてもらうまでにも長い時間待ち、やっとのことで自分の番。申請書の記載内容を、担当者の方が一つ一つチェックしてくれている最中、ふと疑問に思ったことを思わず尋ねてしまった私。
私「今この申請書をチェックして頂いても、また次回、新たに作成した申請書の確認を同じようにするのですよね?」
担当者「ここでチェックをすれば、次回の申請書の内容に誤りがあって再々提出になってしまう、ということが防げます。また、写真や必要書類は確認済となります。次回は整理券を取らなくても再来窓口に直接来て頂けますので、お待ち頂くことなく申請が出来ます。」
(野暮な質問、大変失礼いたしました。)次回は待つことなく申請手続きをしてもらえるとは言え、また出直しが必要なことは変わらない。すっかり肩を落とし、どんよりとした気持ちで帰路に就くのであった。
パスポート申請:リベンジ
前回、撃沈したパスポート申請。もう、次(の不備)はないぞ、と、万全を期して参戦。自信はあっても窓口行くとドキドキ、の私。担当の方がひとつひとつ書類をチェックするたびに「大丈夫?」「大丈夫?」と心の中で問い掛ける。書類の内容についての質問に答えることは何度かあったものの 、今回は、無事に申請を終了!前回とは真逆の、晴れ晴れとした気持ちで帰宅するのであった。(まだ受け取ってもいないのに、浮かれすぎ?!)
後日、娘とパスポートセンターへ行き、受け取りも難なく完了。さぁ、次なる準備へと進むぞ。
5.航空券購入
パスポートを取得した後、次は航空券の手配に取り掛かることに。自分で航空券を購入するなんて、今まで経験がない私。調べると、チケット購入方法は主にインターネット・窓口対面・電話の3つがあるようだ。
日本からトロントへの直行便があるのは日系の航空会社(JAL、ANA)とエアカナダ。ネットを見ると様々な格安航空券の比較サイトがあり、どれを見て良いのか混乱するほど情報があふれているが、どのサイトを参照してもエアカナダの航空券が圧倒的に安い。日系航空会社のサービスの良さや客室乗務員が日本人である等々を考慮すれば、娘にとってはこちらを選ぶに越したことはない。安全安心が重要項目のひとつなのは間違いない。
ないのだけれど・・。
お金を出す方の立場から考えるとやはりこの料金の違いは大きい。夫婦で相談したが考慮の余地もなく(ごめん。) 航空会社はエアカナダに決定!娘よ。頑張ってくれ。
エアカナダには「お子様一人旅サービス」と呼ばれるサービスがある。
8~11歳の子供が一人で渡航をする際、出発する空港に着いた時点から目的地に到着するまで、エアカナダのスタッフが子供に付き添いお手伝いしてくれるサービスだそう。(娘は11歳なので、子供一人旅に該当する。)
お子様一人旅サービスを申し込むには、直接エアカナダに電話をして航空券を購入しなくてはならないそうだ。選択肢がそれしかないのであれば、決められた方法で実行するのみ。ドキドキしながらエアカナダのフリーダイヤルに電話を掛け、担当者とやり取りをしながら手続きを進めていった。
購入手続き後は、サービス内容の詳細、カナダへの渡航について、その他注意事項等々、様々な説明を受けた。お子様一人旅サービスについてざっとまとめると(備忘録も兼ねて・・・。)、
- 当日、お子様一人旅の手続きが必要なので、出発時刻の3時間前までには空港に到着してください。その際にお子様の身分証明書の提示をお願いします。
- 手続きでは、トロント到着時と日本帰国時に空港にお迎えに来る人の名前と連絡先、代替者の名前と連絡先を登録します。引き渡しの際は顔写真付きの身分証明書の提示が必須です。
- 搭乗便が離陸するまでは空港に待機していてください。(飛行機が飛ばなかった場合等のため。)
以下、私と担当者のQ&A
私「搭乗口まで保護者が付き添えますか?」
担当者「セキュリティの関係もあり、保安検査所の前でお預かりします。」
私「航空チケットやQRコードなどは必要ありますか?」
担当者「パスポートに情報が入っています。スタッフが有人カウンターでパスポートを使ってチェックイン作業を行いますので、チケット等は不要です。」「念のため、添付したeチケットレシートの一枚目(フライト情報が記載されている部分。)をプリントして持参されると良いかと思います。」
私「席はどの辺ですか。」
担当者「クルーの近くの最後尾3列を取りました。通路側と窓側はどちらが宜しいですか?」
私「通路側をお願いします。」
担当者「お取りしました。席は後日ネットで変更可能です。」
私「親権者の渡航同意書とは何ですか?」
担当者「未成年者の単独渡航を親権者が許可します、という内容の同意の書類で、未成年者の安全確保のための書類です。」
「提示を求められた場合のために準備しておくことが推奨されています。」
「併せて出生証明書や戸籍謄本も必要とされています。」
私「???」
私「ごめんなさい。全く存じ上げないのですが・・。」
担当者「もし良かったら留学エージェントの方に問合わせて確認をして頂くとよろしいかと。」
私「あ、はい。エージェントに確認してみます!」
(ハキハキと返答したが、エージェントはあなたでしょ。心の中で自分に突っ込みを入れる。)
今までトラブル続きだった様々な準備。念には念を入れて担当者との確認作業を重ねた末、無事に航空券の購入が終了。やり切った感の私。いや、準備の段階としてはまだまだ序の口。