【記者が見た(3)】朝市に直売所、自販機?三浦はワクワクしながら買い物できる場所でいっぱいだった!<三浦に「店がない」なんて言わせない編>

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【記者が見た(3)】朝市に直売所、自販機?三浦はワクワクしながら買い物できる場所でいっぱいだった!<三浦に「店がない」なんて言わせない編>

先日、大学の同窓会に出席した記者。都内に住む友人に三浦市のイメージを尋ねると「田舎だし、店とかなさそう」と言われ、少しムッとした。例えばスーパーだけでも、京急ストア、ヤオコー、ベイシア、いなげや、フジなどがあり、何不自由なく生活できる。加えて、四季折々のフレッシュな魚介類や野菜、果実がいつでも気軽に手に入る。これほどまでに豊富な種類の作物が年中毎日あふれているまちも珍しい。そしてシンプルに美味だ。三浦ならではのショッピング手段を伝えたい。

「うらり」は裏切らない

2001年に開所した三浦市内の「うまい」を凝縮したような施設。ここに来ればまず間違いない。

  • 1階はマグロや旬の地魚、惣菜などを扱う「さかな館」、2階は朝穫れ野菜などを陳列する「やさい館」がある。またホールやデッキも併設しており、よくライブやイベントも催される。

活気であふれる「三崎朝市」

そのすぐそばで、1989年から毎週日曜に開かれている「三崎朝市」午前5時~8時30分あらゆる部位のマグロやみずみずしい三浦野菜、生花といった各店自慢の商品がずらりと並ぶ。

最近では蜂蜜屋の出店や犬の譲渡会も開かれ、よくメディアに取り上げられている。店主との値切り合戦も楽しみの一つ。市内には他にも金田朝市などもある。

三浦市民には「マイ直売所」がある

三浦のまちを少し巡っただけで、野菜や果物の直売所が数多く点在していることが分かる。市民はお気に入りの「マイ直売所」が家の近所にある。

樽に入ったたくあんも。

夏には大玉のメロンやスイカが“ごろっ”。こちらは人気すぎて注文販売

畑の中に「自販機」だらけ

生産物の自動販売機を設置する農家も多い。人件費や箱代、運搬料が掛からないので安く提供できるほか、貯金箱に小銭を入れられずに盗まれることもあるため増えたと言われている。

「150円!」

ロッカー式で、透明な扉から中身を確認可。ちなみにこの時、スーパーで春キャベツの価格は約300円だった。

魚や野菜はもらって食べるもの?(余談)

漁師からバケツ一杯に入ったサバ、農家からダンボール一杯に入った大根など、驚く量の作物を近所で交換し合う「おすそわけ文化」も盛んなまちだ。奥さんたちは旦那さんの口を飽きさせないために、毎日工夫を凝らしたおかずを振る舞う。一流シェフの舌をも唸らせる料理が食卓に並ぶ

地のもの味わえる飲食店も充実

三浦海岸駅前を降りると、創作居酒屋が軒を連ねている。

夕方、赤ちょうちんが灯りだす。

海沿いを歩くと和食の名店がぽつりぽつりとあり、とろける触感と良質な魚の旨味を感じられる逸品にも出合える。

本格的なビール醸造所も人気

2023年の秋、三崎にオープンした「三浦ブルワリー」は、小松哲也代表の思いが詰まったクラフトビール専門店だ。アメリカンスタイルのパブで、40坪ほどの敷地には店舗と醸造所を半分ずつ併設。

心揺さぶられる三浦の情景をビールで表現した定番品のほか、メロンやスイカといった季節感のある果汁や「三浦海岸桜まつり」にちなんで塩漬けにした桜の葉をフレーバーに加えるなど、新スタイルのビールづくりにも挑戦している。

農家に嫁いでみたら…いいことばかり!

「毎日リゾート気分。胸を張って良いところと言える」

埼玉県出身の山田靖子さんは13年前、農業婚活イベントで1千年以上続く「くろぜむ農園」(菊名)の充さんと出会った。当時、相模原市で働いていた靖子さん。「職場の同僚から『面白いものあるよ』と勧められて参加したけれど、マッチングアプリなどネガティブなイメージもあった」というが、いざ収穫を体験してみると「シャイな男性が多い中で、社交的で優しい人がいた」と後に旦那となる充さんの印象を振り返る。

年間を通して農作業する中で「三浦市外から電車やバスで来た友人は、マグロや大根といった重い生もののお土産しか買えず、もっと気軽に三浦を訪れた証を作りたかった」という思いが芽生えた。そこで義母・芳子さんが作っていた乾燥野菜(割干し大根)の種類を増やすことを考案。海風のミネラルを豊富に含んだキャベツやニンジン、スイカ、メロンなどの栽培から加工、流通、販売まで一貫して行う6次産業化を実現した「海風のドライベジ」を完成させた。

  • 前述したうらりのほか、マホロバ・マインズ三浦やソレイユの丘などに卸すと、そのままでポリポリとした食感を楽しめるほか、酢で和えてピクルスにしたり、賞味期限も長いため炒め物に加えてかさ増ししたりできるので、「軽くて便利でヘルシー」と購入者から好評を博している。

9歳の男の子を育てるママでもある靖子さん。「こじんまりとしたまちだからこそ、地域の方があたたかく子どもを見守ってくれている」とまちの魅力を語る。「波の音が聞こえるほど海が近く、短パンにビーサン履いて上半身裸でプラプラ歩いている人がいても怪しまれない」と笑う充さん。

  • 三浦に住む魅力は他にも「都心部に近い田舎。映画館はないけれど、電車一本で横浜や都心へ出られるし、車が運転できれば高速道路で羽田まで行ける。それでも賄えないものは通販を使えばいい。玄関前まで商品が届けられる時代だし、不便はない。夏涼しく冬温かく。夜に空を見上げると天の川が見える」…2人の“みうらLOVE”話は尽きない。

この記事を書くため会社に戻った。その前に小腹がすいたので、先ほどもらったドライべジを“パクッ”。ん~、甘酸っぱくて好みの味。「おいしくな~れ~」と山田夫婦が一つひとつ袋詰めしているのだなと想像すると、畑の風景が愛おしく思えた。

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住所

神奈川県三浦市

公開日:2024-05-29

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