高島嘉右衛門 “横浜を創った男”映画に 【6月16日(日)】横浜市中区シルクセンターで上映会

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高島嘉右衛門 “横浜を創った男”映画に 【6月16日(日)】横浜市中区シルクセンターで上映会
要人を接待する映画のワンシーン=提供写真

鉄道敷設に伴う埋め立てやガス灯の設置などに従事した高島嘉右衛門の生涯を描いた映画『横浜を創った男』が6月16日(日)、中区山下町のシルクセンター大会議室で上映される。幕末から明治にかけて活躍した実業家、易学家として知られる嘉右衛門。現在の横浜の礎を築いた人物を描く。

 作品は県内を中心に演劇活動を行う二宮恭さん=海老名市在住=が企画。松竹の元映画プロデューサー・齋藤次男さんが監督を務めた。

 二宮さんは高木彬光の小説『「横浜」をつくった男』を読み、偉業を成し遂げても表に立たず人のために尽くす姿に惹かれ、映画化を決意。昨年、前編を公開した。

鑑賞申込は先着順 (6月14日〆切)

 上映会は50人先着制。入場無料、投げ銭制。午後2時から前編、3時30分から後編を上映する。希望者は氏名、人数、メールアドレス、「視聴希望」と明記し、eiga.kaemon2024@gmail.comへ。締切は6月14日(金)。二宮さんは「今年は開港165周年。横浜を創った嘉右衛門を多くの人に知ってほしい」と話す。

地名の由来にも

 嘉右衛門の生涯は波乱万丈だ。江戸に生まれ、父の材木店を受け継ぐも順風満帆にはいかず、多大な負債を抱える。さらに為替法違反の容疑がかかり投獄される。

 出獄後、横浜に新天地を開拓しようと奔走。外国公使館や高級旅館「高島屋」=現・中区尾上町=を建設し、そこで伊藤博文や大隈重信ら政府要人と親睦を深めていった。易学の大家でもあった嘉右衛門は占いを彼らに伝えることで日清・日露戦争などの政局、戦局にも関わることに。二宮さんは「易の力で人を動かし導いた。日本の歴史に大きく関与した人物でもある」と話す。

 嘉右衛門の足跡は横浜のいたる所で感じることができる。京浜間の鉄道敷設にあたり、現在の神奈川区青木町から西区野毛町一帯の長さ約1・4Kmの海面埋め立てを晴天140日以内という厳しい条件の中で完遂。その偉業から、西区「高島町」、神奈川区「高島台」の地名がつけられた。

 中区馬車道の夜道を温かく照らすガス灯の設置にも貢献。当初はドイツが建設を計画していたが、外国に権益が渡ると危惧した嘉右衛門が立ち上がり敷設権を獲得。都市ガス事業の始まりをつくるなど、日本の近代化に多くの功績を残した。

開催日

2024年6月16日(日)
前編:午後2時から
後編:3時30分から

住所

神奈川県横浜市シルクセンター

費用

入場無料、投げ銭制

「視聴希望」と明記

メールアドレス

eiga.kaemon2024@gmail.com

公開日:2024-06-10

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