これは、2024年の夏、タムウッドのサマーキャンプに参加する小6のお嬢さんとお母様の奮闘をご紹介するコラムです。2024年の3月スタート。リアルタイムでコラムは進行していきます。「いつかは、、、」と参加を検討中の皆様は、是非参考にしてみてください。(原稿は随時追加)ここからは準備編・その3です。
<その1>はこちら。
<その2>はこちら
<決める編>は以下です
【目次】
4.wiseで支払い
5.支払いの確認
6.海外旅行保険
7.外貨両替
wiseで支払い
wiseでの支払いで初めに必要なことは会員登録なので、ホームページから登録手続きを行い、続いて本人確認の手続きへと進む。トビーズ社長が先日wiseでの本人確認を試してみたがうまくいかなかったそうだ。
自分はこの壁を突破できるか?気がかりではあったが、やってみなければ何も進まない。ガイドに従って手続きを進めていく。wiseでの本人確認は、大まかに以下の流れ
- マイナンバーカードなど身分証明書の写真をスマホで3通り撮影する
- スクリーンに表示された4桁の認証コードを紙にメモする
- 認証コードをメモした紙を持ちセルフィー(自撮り)を撮影する
- マイナンバー関連書類をアップロードする
手順通りに進めたが、自撮り撮影がなかなかうまくいかない。何度、トライしても顔が暗く不鮮明に写ってしまい、顔が認証できるような仕上がりにならない。娘の力を借りて、顔が鮮明に写るように場所や照明を変えながら自撮り撮影をし、やっとのことで自撮りを終え写真をアップロード。
果たしてこの写真で本人確認が通るのか?あれこれ心配ばかりだったが、次の手順に進めたので、この画像で大丈夫だった、ということにしてその後の手続きを進めた。
送金内容の詳細を登録し、残りは指示される通りにwiseの銀行に指定の金額を振り込むだけ。振込先銀行名が正常に表示されたものの、また「これで良いの?」と懸念ばかり抱く私。flywireの時もそうだったが、振込先として表示された銀行が果たしてそれで良いのか?(ここまできて、また心配しているの?と、頭の中のもう一人の自分はすっかり呆れている。それではいつまで経っても先に進めない。)あとは表示された銀行口座へと振込手続きをするだけ、と、気持ちを奮い起こし振込手続きを開始。振込金額、銀行名、支店名、口座番号を念入りに確認して手続きを進め、ついに振込みが完了。「終わったぁ。」
手続が完了するや否や、トビーズ社長に報告。
私「wiseで送金完了しました!」
社長「お疲れ様でした!」
ちなみに、本人確認の手続きについて、後からwiseのホームページで調べてみると、「入金確認後に本人確認が進められます。」と書かれていた。入金後に本人確認?順番が逆ではないか?理解するまでに時間を要したが、もはやそういうことなのだと納得するのみだった。
何はさておき支払いについてはやれるだけのことはやった。ここまでベストを尽くしたのだから、よっぽどのことがない限り正常に送金が出来るはず。(が、後々思いもよらない事態に・・・。)
支払いの確認
タムウッドへの参加費全額をwiseにて支払い後しばらく経過して、領収のお知らせをもらっていないことに気が付いた。あれ?wiseのページにログインし、自分が手続きをした後の送金の流れについてたどって調べてみるが、とっくに相手先の口座に正常に振り込まれている状況だった。
トビーズ社長からタムウッドの担当者に確認をしてもらうと、信じがたい返答が。
「入金が確認できておりません。」
「支払い完了の証明等の書類はありますか?」
え?こんなことってあるの?もしや、私の手続き方法や入力内容に誤りがあった?これまでの留学準備においても、ありとあらゆることが起こって来たけれど、これは一番の想定外の事態。いや、そんなことを言っている場合ではない。緊急事態だ。頭が真っ白になり動揺するが、一呼吸おいて考えてみる。
あれだけ慎重に、入念にチェックしながら手続きしたのだから自分の操作に間違いはないはず。実は、wiseで送金しているときの手続きの画面を全てスクリーンショットで取っておいた。万が一の時のため、として。出番が無いのが一番と思っていたけれど、今となっては「予期せぬ事態のための備え」の重要性を身にしみて感じる出来事だった。
何よりも、この事態が、お客様の時でなく自分の時に起こって良かった。Wiseでの手続き時のスクリーンショット、送金証明書(wiseのページからダウンロードできる)、自分の銀行口座から指定銀行への振込み履歴の画像をトビーズ社長に送り、タムウッドの担当者へ送信してもらった。自分の方でも再度、手続きと送金内容の履歴を確認したが間違いは見つからなかった。送金証明書からも、相手先の口座に参加費が振り込また事実は一目瞭然。人事を尽くして天命を待つ。待っている間は長く感じるもの。
タムウッドからの返答が来るまでの数日間、気が気でない日々が続いた。ようやく数日後、タムウッドから無事に領収書を頂き、ほっと胸をなでおろし安堵すると同時に、思ったことがひとつ。
「もうこれ以上のトラブルは起きないでください!」
難航が続いてきた今までの準備や手続き。取り返しのつかないミスではなかったが、スムーズに円滑に進むに越したことはない。
とは言え、一番重要なのは、娘がカナダで楽しく充実した2週間を過ごしてくれること。娘にとってかけがえのない経験となるよう今自分が出来ることは、カナダに行くための事前準備を進めることはもちろんだが、可能な限り支援をして後押しをすること。嘆いてばかりではなく、着実に準備を進め、ベストを尽くしていくことが大事ではないか!
自分に言い聞かせ、再び前を向いて進むのであった
海外旅行保険
トロントでのキャンプ期間中、ケガ等があった場合の医療保険はタムウッドの方で加入しているが、現地に滞在中以外の事故や病気等は補償の対象外となる。自宅を出発してから帰宅するまでの間、何が起こるか分からない。トラブルを想定したらキリがない。万が一何か起こっても保険で補償されるのであれば高額な費用等を払わずに済むので海外旅行保険に加入することは必須だ。
予期せぬ事態に対する備えの重要さは痛感している自分。だが保険についての知識は皆無に近い。
「色々な会社の商品があって、いったいどの保険を選べば良いの?」
どこかの広告で聞いたことがあるようなフレーズだが、まさに自分がその状態。
海外旅行保険の比較サイトや資料を見ながら自分なりに勉強して知識を得たうえで、トビーズ社長の助言と、ファイナンシャルプランナーである自分の母親の力も借りて保険選びを進めた。
教えてもらうだけの受け身だけではいったん頭に入ってもすぐに内容を忘れがちである上に、きちんと理解するのも難しい。(気持ちの問題なのかもしれないが・・。)自ら勉強するうちに、ひとつの保険会社の商品に行きついた。
自分の所持するクレジットカードには海外旅行保険が付帯されていて家族も補償される。その補償で足りない分を補う形のオーダーメードプランを作成できる商品が、保険料を抑えられてお得なことが判明。大手の保険会社なので信頼できるし、過去のキャンプ参加者もこの会社のプランで保険に加入して方が多くいたようだ。保険の申し込みは全てネットで行えるので、店舗に出向く手間もなくとても便利だ。
その保険会社の商品は、出発日から45日前からしか加入できないので、数日間は手続き待ち状態だったが、いつの間にか申込可能日を過ぎていた。慌てて手続きを開始(慌てる必要はないのだけれど、相変わらずせっかちな自分)。
今まで何度も行き詰まっていた留学のための各種手続きだったが、今回は初めてと言っていいほど順調に完了した。いや、またどこかで不備が露呈しないか?トラブルが生じないか?かえって不安が増してしまうのだったが、どうやら杞憂に終わったようだ。
外貨両替
カナダはカード社会なので現金よりもカードの方が使う機会が多いそうだ。そのため早々に娘用のプリペイドカードを作っておいたが、現金(カナダドル)が必要になることもあるので準備しておかなければならない。両替と言ってもいったいどこですれば良いの?真っ先に思い浮かぶのは銀行か空港。どちらも手数料が多く取られるようなので、もっとお得に両替が出来る場所が無いかと調べ進めると、とあるサイトに行きついた。
店舗型の両替ショップではなく注文した外貨が郵送で届くタイプのサービスで、24時間ネットから外貨の注文を行うことができるというもの。注文後に日本円を振込むと簡易書留で外貨が発送され、自宅で受け取ることができる、というシステムだそうだ。
レートを参照すると、銀行や空港での両替よりも為替手数料が安く抑えられているのが分かった。レートもお得で店舗に出向く手間もないだなんてとても魅力的。でもネットで注文?郵送で自宅に外貨が届く?怪しくないか?初めは疑いの念が払拭できずにいた。その後、様々なサイトや口コミを参照してみると、どうやら怪しい会社ではないようだったので(失礼いたしました) 注文の手続きを開始した。円安傾向は止まることがない様子なので、待ったなしだ。
- 手続きとしては、まずインターネット上の申し込みページに必要なカナダドルの金額を入力し、表示された日本円を相手先の銀行に振り込む。振込が確認されると先方が外貨を発送してくれる、という流れだ。
実際にネット上の手続きは簡単に終わった。そしてその翌日にはカナダドル紙幣が先方から発送され、翌々日には自宅に届いた。簡易書留で発送されるので配送状況が追跡できて安心だった。終わってみれば、全てパソコン上の手続きだけで完了。こんなに簡単で良いの?拍子抜けしてしまう程、楽々と外貨の両替を終えられた。
タムウッドへの支払い、クレジットカードの申し込み、海外旅行保険の申し込み、eTA申請も全てパソコン上で手続きを済ませられた。銀行や郵便局、旅行代理店等々へは一度も行っていない。手続きのため赴いたのはパスポート申請・受取くらいだ。
楽な状況に慣れてしまっては良くないが(人間は楽な方に流されていく生き物とは言え)、 横着者の自分にとっては正直助かることだらけで、便利で有難い時代になったものだと感慨にふけるのだった。