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<山北町移住者レポ>都心から車で1時間 「二拠点移住」などでカフェオープン叶えるやまきた暮らし

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<山北町移住者レポ>都心から車で1時間 「二拠点移住」などでカフェオープン叶えるやまきた暮らし
移住、ニ拠点移住でカフェをオープンしたお二人を取材してきました

神奈川県西端にある自然が魅力のまち。そう聞くと、山の奥地を想像する方が多いかもしれませんが、山北町は東名高速道路の東京ICー大井松田IC間をおよそ1時間ほど。そこから15分もすれば町の中心部に着いてしまいます。高層ビルが建ち並んだり、ぶつかるように人々が行き交うことはありませんが、都心からのアクセスだけをみれば、とても便利な町です。近年、そこに着目して移住したり、二拠点生活を始めたりする人が増えているようです。今回ご紹介する池田有志さん、中村光昭さんは移住、ニ拠点移住をしてカフェをオープンしました。

山北に惚れこみ、創業70年の材木店を「木を感じ、森を考える場所」に改装した未来思考カフェ

山北町ならではのストーリーを大切に

町域の9割を森林が占めるなど豊かな自然が魅力の山北町。2人の子どもたちには、そうした貴重な環境の中で未来に役立つ感性を育んでほしい―。今回ご紹介する池田有志さんは、そんな思いで関西から山北町へと移住してきました。

移住して2年位が過ぎたころ、町内で創業70年になる材木店・製材所が廃業し、工場があった場所は更地にする方向という話を聞きました。改めてその工場を眺めると、老朽化が著しかったものの、山から木を伐り出し、加工して、たくさんの人々の暮らしを創造してきた職人たちの歴史の重みを感じたのです。

驚くほど広く、開放的な店内

木に触れられる、オープンな場所

森林9割の町ですら、製材所は廃業し職人たちの居場所が消えていく―。時代の流れと言えばそれまでですが、ここにあった、この町ならではのストーリーを生かすことが、人口減少や地域力の衰退といった地方都市が抱える様々な問題を解決していく糸口の一つになるのではないか。

そんな思いに突き動かされ、壊すのではなく新しい形に変え、開かれた場所として多くの人に利用してもらおうとカフェ「treewoodcoffee(ツリーウッドコーヒー)」をオープンしました。また、このカフェは、木を使うことの大切さ、木の温もりを感じられる場所に、山と里をつなぐ場所にという願いが込められております。

店主のこだわりが随所に

まるで木のショールーム

繰り返し口をついて出る「森林9割の町」という言葉。それは、「だからこそできることがある」という未来思考のメッセージでもあります。自身はこの場所から木を使うことを表現したいと意気込みます。

そう言われて店内を見渡すと、子どもたちのおもちゃやカウンター、長椅子、オブジェに至るまで木でいっぱい。まるでショールームのようです。種類も様々なので、一つひとつに違いがありながら、全体としては統一感が保たれます。

大きな節やひびもオリジナリティー。自然の良さが際立っています。「子どもたちにも『やっぱり木っていいよね』って思ってもらえたら最高」、「皆さんが木を使っていくことが、自分たちの子や孫たちにとっても意味あることだと届けたい」と続けます。

「木っていいな」と思わせる空間

ムーブメントを起こしたい

山北町の木を使っていくことを町内だけでなく、町外の方も賛同し、応援してくれる、そんなムーブメントを起こしたい、と言います。道路からたった10mの砂利道の先にあるトタン屋根の工場。かつては町内の人でもほぼ足を踏み入れることはなかったでしょう。

しかし、今、その工場は外観とは裏腹のオシャレな空間に生まれ変わり、開店時間が近づくと続々と車が集まる人気スポットになりつつあります。木を使った新たな商品もたくさん誕生しています。そして、このほどイベントも企画しました。山北町と湘南から、パン、コーヒー、ジビエ、お花などたくさんのお店が大集合!これからも池田さんの挑戦は続きます。

COFFEEとパンのイベント「YAMAKITA COFFEE FESTA」

  • 2025年3月29日(土)午前10時~午後4時

店が届けたいメッセージを語る池田さん

treewoodcoffee(ツリーウッドコーヒー)

営/火・水・金・土・日曜 午前10時から午後5時(冬季は午後4時)
休/月・木曜(祝日の場合は営業) 神奈川県足柄上郡山北町山北27-1 駐車場有

インスタグラムで最新情報発信中

https://www.instagram.com/treewoodcoffee/

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車窓から見た山北が頭の中に

カフェ事業に向けた内装が始まろうとしていた頃の店内

長年、製薬会社に勤め、研究職とビジネスサイドの両面で走り続けてきた中村さん。世界を相手にする現場はやりがいもありましたが、昼夜ない生活は長く続けれそうにはないとも感じていました。56歳でセミリタイアをし、医薬品開発コンサルティングを行う「オリビンクス株式会社」を山北町に立ち上げました。

物件自体は偶然の出会いでしたが、決めた理由は、会社員時代にさかのぼります。「御殿場線で通勤していた時期があり、車窓から見える季節の移り変わりが印象に残っていました」と中村さん。事務所の内装やインテリアにこだわる内に費用もかかったこと、付近に飲食店がなく需要がありそうだと感じたこと、自身が無類のコーヒー好きだったことなど、いろいろな要件が重なり、コンサルに加え、カフェ事業も行うことにしました。

「想像よりも、すごくいい」

やわらかな日差しが居心地のよい店内

実家は東京の青梅で山が近かったので、海に憧れがあったとのこと。念願かなって藤沢に暮らしていますが「贅沢かもしれないけれど、時折山が恋しくなるんです」。探し続けた末、たどり着いたのが山北町です。アクセスも良好で、二拠点の居場所づくりにピッタリでした。「30分だと近く、2時間では遠すぎる。この1時間がちょうどいいんです」とにこやか。

自然豊かでのどか、ゆったりとした時が流れる山北町は藤沢とは違う魅力にあふれています。振り返ればストレスフルだった会社員時代と比べると「生きている感がすごくある」とも。単純に人がきてくつろぐ場所ではなく、「人と人がつながる場所にしたい」というのがカフェのテーマ。自身も町の人と積極的につながろうと、カフェで使用する素材やカップなども山北町のモノを取り入れるようにしているといいます。

「田舎でもビジネスになる」

かわいらしい小物が随所に

2025年5月でカフェオープンから2年になります。広く宣伝しているわけではありませんが、これまでたくさんの出会いがあったと言います。

場所柄、大半は町内のお客様になるのかと想像していたそうですが、実際のところは半々位。「コーヒー」というワードでたどり着いてくれる方が多いことに驚いています。地域の昔の地名からとった「かしわ坂」と茶室をイメージしたインテリアを表す「茶寮」を組み合わせた店名も隠れ家カフェの魅力を引き立ています。

アート好きの店主らしい空間が評判で、リピーターも多いそう。有名なバリスタを呼んで、高い豆を使ったらもっとお客様が来てくれるかもしれません。それでも「素朴さがいいと言ってくれる人がほとんど。営業も週末のみ。1人なので、対応できる範囲も限られているので」。地域を大切にする「愛情」が言葉に覗きます。

コーヒーフェスを開催したい

桜や紅葉など、山北の自然が持つパワーをものすごく感じているといいます。町の良さに触れるたびに感じるのは、自分ももっと力になりたいという思い。そこで考えたのは、コーヒーフェスの開催。2025年3月に町内のカフェが一体となって開催できるよう、計画が進行中。心のこもったおいしい一杯を最高の場所で―。

かしわ坂茶寮

営/金曜日〜日曜日 午前11時から午後5時半
神奈川県足柄上郡山北町岸394(JR御殿場線東山北駅徒歩15分)駐車場有

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住所

神奈川県足柄上郡山北町

問い合わせ

山北町定住対策課定住対策班

電話

0465-75-3650

0465-75-3650

おかけ間違いにご注意ください

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公開日:2025-03-22

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