丹沢の水と緑に恵まれた神奈川県山北町。山北駅前は昔にタイムスリップしたかのような昭和レトロなかわいい風景が出迎えます。そして、その街並みを里山が囲うように、のどかな風景が広がっています。昨今、首都圏にも近い神奈川の移住先として注目を集めている山北町。今回はお店をオープンされるなど、山北町で念願の“夢”を叶えた移住者たちを取材しました。※取材レポートは随時アップしていきますので、お楽しみに。
「山北愛」いっぱいで念願の移住!/玉上葉月さん・竜一さん

ゆっくりとした時間が流れるJR御殿場線山北町駅前
駅前にCafeをオープン
JR御殿場線山北駅前のこんなのどかな風景からおよそ1分位歩くと、上写真にあるレトロかわいい雰囲気が漂うお店が目の前に登場。ここが2人が一昨年にオープンしたHemp Cafeの「haz」(ハズ)です。
栄養価豊富な素材を使った料理の数々で体の内側からきれいになってほしいというのがコンセプトです。中でもこだわってるのが『足柄地域を食べられる』として人気のカレー。文字通り、足柄地域で採れる旬の野菜をふんだんに使っています。日によってカレーやサイドメニュー、スイーツなどが変わるので、何度も訪れたくなるお店です。店主厳選のコーヒーや手作りスイーツも美味!

ちょうどいいおしゃれ感でリラックスできる店内
山北町で暮らすきっかけは?
山北町の豊かな自然は、もともと、葉月さんが追い求めていたものでした。おいしい空気にきれいな水、そして豊富な農産物…。都会暮らしも長かった葉月さんにとって、こうしたありがたい環境が、当たり前のように揃っていたのが山北町だったのです。
それでも、すぐに移住へと踏み切りませんでした。なぜなら、田舎の良さだけでなく、難しさも知っていたからです。人と人の距離感も都会とは違うはず。まず自分を知ってもらわなければ、地域も心を開いてはくれないのではと考えたのです。

町役場職員との移住談義に花を咲かせる2人
急がば回れの精神で!
そこで葉月さんが考えたのは「町に住む前に地域の人と関わりを持とう!」ということでした。まず、近隣の市町から憧れの山北町を見つめてみることに。地域のイベントに積極的に参加するのはもちろん、仕事を通じて交友関係を広めていきました。こうしてたくさんの人と出会い、いろいろな話に触れる中で山北町への思いは高まるばかり。暮らしていける自信もつきはじめ、山北町への移住を決めたのです。

カウンター付近で作業する2人
自分の経験をみなさんへ
昨今の移住や二拠点生活ブームに乗り、山北町にも問い合わせは増えているといいます。自身も移住者の一人として、移住のきっかけや実際に住んでみての感想などを聞かれることも多いそう。そんな時は決まって、経験談を伝えることを心掛けています。2人が開いた商店街のCafeのように、自分の話が参考になって大好きな山北町に新たな動きが生まれることも期待しています。
モノを大切にするココロ
店内の一角には、店主セレクトの古着アイテムが並ぶコーナーがあります。アパレルの仕事に携わっていた経験から来るものですが、そこにはもう一つ「モノを大切にしたいし、してほしい」という思いが。中には、このコーナー目当てで来店する人もいるといい、野菜と同様に、旬のアイテムセレクトに、店主の技とセンスが光ります。

料理と一緒に人気のセレクト古着コーナー
みんなが集える場所に
店内には、ソファや椅子席のほかにも、子ども連れでも安心してくつろぎタイムを過ごすことができる小上がりの席も用意されています。扉を閉めれば個室感覚、ごろ寝もできるし、おもちゃもあって予約が多い人気スペースになっています。不定期で店内でイベントを開催することもあり、誰もが集い、楽しめる場所づくりに力をいれています。

子連れグループの予約が多い小上がり
山登りの前後にも
店から徒歩で1~2分の場所には臨時駐車場も。登山前後のエネルギーチャージにもおすすめです。席の予約、テイクアウト、営業情報はSNSや電話で事前チェックを!

山北駅から1~2分のところにある駐車場
haz ( Hemp Cafe)
神奈川県足柄上郡山北町山北1889-15(JR御殿場線山北駅徒歩1分)
営/木曜~日曜 11時から17時 休/月曜~水曜
※営業スケジュールは変更の場合有。事前にSNSのチェックや電話で問い合わせを
Tel 080・3551・8856
インスタグラム @haz.yamakita
次回取材レポートもお楽しみに!