吹田市立博物館(大阪府)とパルテノン多摩歴史ミュージアムの連携展示「ニュータウン誕生 千里&多摩ニュータウンに見る都市計画と人々」が現在、パルテノン多摩特別展示室で開催されている。入場無料。
高度経済成長期に、都市部の深刻な住宅難に伴い大量の住宅を供給するため各地で整備された「ニュータウン」。中でも大規模ニュータウンの先駆けとなったのが、1962年に入居を開始した「千里ニュータウン」だった。一方、1971年に入居を開始した「多摩ニュータウン」は国内最大規模のニュータウンとして開発された。
入居から40年以上が経過する今、各地のニュータウンで建替えや再生が進められている。今回の展示は、この2つのニュータウンを振り返り、見つめ直すことで今後を考える契機にと、吹田市立博物館と、多摩市文化振興財団が連携して企画された。
4章で紹介
展示は4章からなり、第1章では「ニュータウンの背景〜都市計画と多様なニュータウン」と題し、ニュータウンを支える理論や背景などを紹介。第2、3章章では「千里ニュータウン」「多摩ニュータウン」の誕生の経緯や開発のあゆみを、第4章では「ニュータウンのこれから」と題し現在抱えている課題や取り組みなど、膨大な資料や写真を使って紹介している。
なお、展示は5月27日(日)まで開催中。詳細は、同財団【電話】042・375・1414へ。