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伊勢原市の須山ドッグスクール「2025FCI災害救助犬チームワールドチャンピオンシップ」日本チーム初優勝

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伊勢原市の須山ドッグスクール「2025FCI災害救助犬チームワールドチャンピオンシップ」日本チーム初優勝
優勝した須山代表(中央左)とクノス、前野主任(左)とネネ(須山ドッグスクール提供)

トルコのイスタンブールでこのほど開催された「2025FCI災害救助犬チームワールドチャンピオンシップ」で日本チームが初優勝。須山ドッグスクール(伊勢原市内沼目)の須山永久代表(50)と前野義則主任(47)が、同スクールに所属するラブラドール・レトリーバーのネネ(メス8歳)とクノス(メス7歳)とともに日本代表として出場しました。

災害救助犬は、大規模災害時における倒壊家屋や、がれきの中から要救助者を捜索する犬。さまざまな訓練を経て資格を取得して災害救助犬として活動できます。

同大会は災害救助犬の能力を競う世界大会。大会は隊長1人、ハンドラー(指示者)3人、災害救助犬3頭のチームで競うものです。今回日本代表に選出された、須山ドッグスクールの2頭は、昨年日本で行われた選考会で優秀な成績を納め、代表に選出されました。

競技は服従訓練や、がれきなど災害現場を再現した模擬現場で、20分間の時間内に3人の要救助者を見つけるというものです。ガス爆発の危険性や浸水、余震の発生に対する対応などチームで捜索のプランを立て、いち早く捜索します。単に人を探すのではなく、二次災害を起こさないように安全確認を同時に行いながら捜索するという高い技術が求められます。

そうした中、今回日本チームは時間内に3人を探し出すことに成功し、総合点で1位を獲得しました。

トレーナー歴30年、災害救助犬指導歴20年で、世界大会には5回目の出場となった須山さんは「優勝できてうれしい。3人全員捜索するのは本当に難しい。やっと日本チームの本来の力が出せた」と話します。前野さんは「最後に自分の捜索エリアで3人目を見つけられ、安堵した。トルコの地で『君が代』を歌えたことに感無量だった」と喜びを語りました。

警察犬や災害救助犬を多数輩出している同スクール。能登半島地震の被災地で2頭とともに活動した須山さんと前野さん。須山さんは「今回の優勝で災害救助犬のことをもっと多くの人に知ってもらえるきっかけになれば。これからもしっかり活動ができるよう努力を続けたい」とさらなる精進を誓っていました。

住所

神奈川県伊勢原市.

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公開日:2025-07-07

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