認知症の当事者や家族、支援者がタスキをつないでリレーする「RUN伴(とも)+三浦半島」が11月2日(土)から4日(祝)まで開催されます。4年目となる今回は、区内学生の呼びかけで初めて金沢区コースが実現しました。スタートは京急富岡駅。
RUN伴とは?
RUN伴は、北海道のNPOが認知症への理解を広げるために始めた全国的なプロジェクト。国内を縦断するほか、本線のルートではない地域は「RUN伴+(ぷらす)」として独自に展開しています。認知症当事者や高齢者、支援者らが、様々な福祉施設をタスキリレーでつなぎ、多くの人に認知症について知ってもらうことを目指しています。
「金沢区でも開催したい」と声を上げたのは昨年の参加者で関東学院大学2年の田草川竜都さん=人物風土記に関連記事=。「様々な人とつながることができるイベント」と魅力を感じ、周りに声をかけ学生委員会を組織しました。現在メンバーは10人。関東学院大を中心に横浜市立大学、駒澤大学の学生も集まりました。金沢区役所を始め区社会福祉協議会や区内の全9つの地域ケアプラザの協力も得て、コースの確認など準備をすすめています。
認知症についてきちんと学ぶ
また、メンバーは認知症についてきちんと学ぶため「認知症サポーター養成講座」を10月上旬に開催しました。「なんとなく委員会に入ったけど、講座で認識が変わった」と話すのは市川礼偉さん(市大2年)。「認知症をマイナスに捉えていたが、そういう認識こそ当事者を苦しめていると分かった」と話しています。
2日は京急富岡駅に集合し、並木、富岡、能見台、泥亀、釜利谷、六浦、柳町と9の地域ケアプラザを北から南につなぎ、横須賀にタスキをつなげます。翌3日と4日は横須賀、三浦、逗子、葉山で続きます。「沿道からの応援が大きな力。みなさんに参加してほしい」とスタッフは呼びかけています。