海老名市の古刹、龍峰寺は境内に草木が豊富にあるので、通年楽しめるお寺です。高台にあるため、晴れていると大山まで見渡せるとか。秋には紅葉が美しく色づくそうです。
龍峰寺の住職に聞きました
「龍峰寺」(臨済宗)は600年以上の歴史を誇り、国指定の重要文化財があるお寺です。その歴史などについて、大西龍彦住職に話を聞きました。
同寺が建立されたのは室町時代初期(1341年)で、圓光大照禅師が開基したと伝えられています。元々は海老名中学校の敷地の一部にありましたが、火災の被害に遭ったのをきっかけに1929年、明治時代に廃仏毀釈の対象となり使用されていなかった末寺の清水寺(せいすいじ)があった国分北へ移転したそうです。
龍峰寺といえば、元日1月1日と、千手観音菩薩の縁日である3月17日に開帳される国指定重要文化財「木造千手観音立像」が有名なお寺ですが、実はこの千手観音像の歴史は龍峰寺より古く、京都の清水寺に収められている像と同じ様式で造られており、平安時代のころに造像されたのでは、といわれています。
このほか市の文化財として旧清水寺の観音堂をはじめ仁王門や仁王像、絵馬などがあります。