丹沢ＴｒａｉｌＳ（安藤康洋代表）が12月20日（日）、体験型アウトドアイベント「丹沢アウトドアスタイル（ＴＯＳ）１ｓｔ」を作治小屋がある戸沢の出合い周辺で開催する。同団体初実施の体験型イベントで、当日はワークショップや各種体験会などを実施する。

　丹沢ＴｒａｉｌＳは、アウトドアイベントを通じ参加者に丹沢の良さを伝える活動をしている団体。今年２月の設立以来、いちご狩りやお花見など季節を感じるトレイルランや、山の清掃活動などを行っている。

体験から丹沢の魅力を

　今回のイベントは体験を通し丹沢の豊かな自然を広く周知するため、靴とウェアのメーカー「オン・ジャパン」（本社・横浜市）と自転車メーカー「スペシャライズド・ジャパン」（本社・厚木市）の協力で企画した。感染症拡大防止に配慮し当初の計画より規模は縮小したが、アウトドアへの間口を広げるきっかけを創出していく。

　また、山でのルールやマナー、危険性などを伝える狙いもある。新型コロナの影響などからアウトドア人気が高まる一方、様々な問題が全国的に取りざたされ、ここ丹沢でも街歩きをするような軽装や計画性のない登山、ごみのポイ捨てなどが増えているという。

　「大きな事故につながる前にこういったイベントでマナーやルール、装備などの知識を得てもらい、みんなが気持ちよく楽しめる環境を作りたい」と同団体では話す。

試乗や試し履きワークショップ

　12月20日のイベントは午前９時から午後２時まで、入場無料で実施される（一部要申込・有料体験あり）。会場の戸沢の出合いは戸川公園から林道を７Kmほど登った場所（滝沢園のさらに奥）にあり、丹沢ＴｒａｉｌＳでは徒歩での来場を呼び掛けている。

　ワークショップでは火おこしや薪割り、ピラティス、林道散策、テント、ハンモックが体験できるコーナーを設置。体験会ではマウンテンバイクやロードレーサー型オフロード自転車「グラベルロード」の試乗会や、アウトドアシューズ試し履き、初心者向けトレイル体験などを実施する。

　会場には飲食物の持ち込み可。小さい子ども連れでも参加できる気軽な体験イベントとなっているので、家族連れも楽しむことができる。

　「県内に本社を置くアウトドアの会社とともに、『神奈川発信のアウトドアスポーツ』を普及する入口にしたい」と同団体。今後は厚木市での第２回を予定しているほか、反響次第で徐々に規模を拡大しての継続開催も視野に入れている。

　新型コロナの状況次第で入場制限の可能性あり。詳細や予約は丹沢ＴｒａｉｌＳのホームページ（https://www.tanzawatrails.com/または「丹沢ＴｒａｉｌＳで検索」)に掲載。