60周年を迎える宮前地区連合町内会(持田和夫会長)による記念事業が始動。8月31日と9月2日には、式典に合わせて制作するインタビュー動画の撮影と記念誌の取材が区役所で行われ、各町内会長が集まった。
同連合町内会は1960(昭和36)年に、馬絹・有馬・土橋・野川・大塚を含む7町会で創立された。今回の記念事業では、記念誌とDVDを作成する。
撮影までに同連合の23町内会は、それぞれの歴史や規模、特色、独自の活動などを振り返り、アンケートに記入。当日、カメラを前に緊張する姿も見られたが、町内会長たちは自分の町を誇らしげに語った。
エピソードで多かったのは、夏祭りや盆踊り、運動会など。緑豊かな宮前区らしく、エリア内に咲く花々の話もあった。
高齢化を課題点としてあげていたほとんどの町内会では、現在は町内会設立当時に現役世代だった人たちや、その子世代が役員を担っているが、その後の若い世代をどのように取り込んでいくかが問題だ。そんな状況下、40代の役員が、パソコンやアプリを活用して電子化した町内会活動を模索している町内会もあった。
今後は、町内会長らによる未来へ向けた座談会を行い、寄稿なども取り寄せる予定。
持田会長は「各町内会長にご協力いただき、時代の変化に合わせて初めての試みに挑戦した。完成した暁には、活動をより知ってもらうきっかけにしてほしい」と希望を語った。制作物は12月に完成予定。