生田団地自治会(井上佶会長/生田3の16)の集会所に2月27日、「つるし雛」が飾り付けられた。4月中旬まで一般に公開している。
住民の佐藤弘子さん(94)が趣味で作っていたつるし雛を、集会所に飾るようになり10年目。2016年ごろからは佐藤さんが「先生」となり、近隣住民にも指導を続けてきた。今年は佐藤さんを含む5人の作品を展示。軍手で作った人形や十二支をイメージした飾りが新たに増えた。東海林金子さん(74)は「作って作りっぱなしではかわいそうなので、展示はいつも楽しみ」と笑顔に。佐藤さんは「作るのも飾るのも、しまうのも大変」と話しながら、充実感をにじませた。
同団地は昨春から5棟中2棟の建て替え工事が始まり、全棟の工事完了は27年度の予定。佐藤さんは宮前区に仮住まい中で、メンバーが指導を受けに足を運んでいるという。井上会長は「展示や催しを続けて、新しく住む皆さんにも横のつながりを感じてもらいたい」と話している。
集会所は午前9時頃〜午後5時頃に開放。工事の関係で、団地入口は府中街道側から枡形中学校方面に向かう坂の途中。4月後半からは端午の節句に合わせたつるし飾りに入れ替える。