自分や家族の人生設計を考えるうえで「どこに住むか?」はとても重要です。特に生まれ育った場所からの移住ともなれば、そのまちのことをしっかり知ってから住みたいと思うのは当たり前のことですよね。
旅行や遊びで訪れただけではわからない住環境やそこに住む人々、商店、アクティビティ…そんなまちの良さを体験してもらおうと、神奈川県秦野市が用意したのが「移住お試し住宅TANZAWA LIFE」。なんと、実際に秦野市の一軒家で暮らしてみて、どんなまちなのかを知ることができるという驚きの事業です。
どんな仕組み?どんな家?どんなまちなの!?興味津々の記者が取材してきました!
<目次>
1.秦野市はどんなまち?
2.移住お試し住宅TANZAWA LIFEで暮らし体験
3.利用者の声
4.取材後記
秦野市はどんなまち?
まずは、移住お試し住宅を導入した秦野市がどんなまちなのかご紹介します。
秦野市は東京から約50㎞、横浜から約40㎞ほどの神奈川県西部にあります。新宿・横浜から電車で約1時間、東名高速道路東京インターから秦野中井インターまで約40分と都会にほど近く、2022年4月にはさらに新東名高速道路の新秦野インターチェンジ、秦野丹沢スマートインターチェンジが開通し、ますますアクセス良好となったいま注目のまちです。
「移住お試し住宅TANZAWA LIFE」は、小田急渋沢駅からコミュニティバスや車で10分、新秦野インターチェンジから車で5分の場所にあります。
”おいしさ部門”日本一に輝いた名水のまち
秦野市は県内唯一の盆地で、年間200万人が訪れる丹沢山地をはじめとする観光スポットがあるほか、自然豊かな丹沢が育んだ推定約7億5千万トン“天然の水がめ”が地下にあり、その地下水が水道水として利用されています(一部除く)。そのおいしさは2016年3月に行われた環境省の「名水百選総選挙」で「おいしさ部門」日本一に輝くほどのお墨付き。
- ポイント そんな住環境である一方で、大型ショッピングセンターやスーパーなどの商業施設も充実。ほど良く都会で、ほど良く田舎。そんないいトコ取りのまちが秦野市です。
移住お試し住宅TANZAWA LIFEで暮らし体験
どうでしょう?秦野市のこと、気になってきましたか?
「興味は出てきたけど、移住の決め手に欠けるな…」というあなたにうってつけなのが、「移住お試し住宅TANZAWA LIFE」です。最初にご紹介した通り、一軒家での暮らしをお試しできる制度で、秦野市が提供しています。
- 利用できるのは①秦野市への移住を検討している方、②秦野市に住所がない方、この両方に該当する方となります。
- 体験料は2泊3日~6泊7日までで、1世帯当たり10,000円(宿泊数に関わらず一律)です。
- 2021年11月から事業を開始し、予約開始から数十分で埋まってしまったほどの人気ぶり。移住お試し住宅TANZAWA LIFEのホームページで3ヶ月に1回、申込受付が行われます。
ログハウスでゆったり自然とまちを堪能
さて、いよいよ気になるお試し住宅に潜入です!
- ポイント 「移住お試し住宅TANZAWA LIFE」があるのは、秦野市北西部の上(かみ)地区。秦野市の中でも特に山や自然が豊かな地域です。
秦野市交通住宅課からカギをもらい、お試し住宅へ。
じゃん!こちらが”はだの暮らし”が体験できるログハウスです。青空と木々をバックにしたロケーション、テンションが上がりますね!
家の前の庭も広く、夏場なら、子ども用のプールを出して子どもたちを遊ばせるのも良さそうです。
1階にはテラスもあるので、青空のもと家族でランチ…なんていうのも楽しそう。
眼下には秦野の街並みが広がり、晴れた日には遠くに相模湾や江の島、三浦半島も望めます。
さらに、見上げれば丹沢大山国定公園の表丹沢の山々が見渡せるという贅沢さ。
静かな環境なので、都会の喧騒を離れた暮らしの体験をするにはもってこいの場所です。
続いて、家の中に入ってみましょう!
室内に入ると、木の香りやぬくもりを感じる明るい室内。
「ログハウス」の雰囲気がばっちりで、ここでもテンションが上がります!
1階には個室があり、Wi-Fi環境が整っているので、移住体験中でもテレワークなどに対応できます。
もちろん、洗面所と温水洗浄便座、お風呂、洗濯機も完備。利用中は自由に使うことができます。
また、2階は屋根裏部屋風になっているので、ワクワク感も増しますね。天窓から星を眺めて寝ることもできそうです。
- チェック 寝具は各自での持ち込みとなりますが、レンタルなどもあるそうなので秦野市交通住宅課にお問合せを。そのほか、寝間着、食料、調味料、シャンプーや洗剤等の生活用品も備え付けがないため、各自での準備が必要です。
こんな素敵な環境で「はだの暮らし」をしていると、あっという間に時間が過ぎてしまいそうです。滞在中は自然を満喫するも良し、山岳アクティビティなどを体験するも良し、中心市街地へ足をのばして公共施設などをチェックするも良し、ショッピングを楽しみつつお気に入りの場所を見つけるのも良し。
お子さんがいる方は徒歩10分のところに、明治6年開校の上小学校(小規模特認校)や幼稚園、児童ホーム(学童保育)、公民館があり、見学も可能です。
ここでの暮らしをぜひ有効に活用してくださいね。
利用者の声
ここで、実際に利用した方の声を聞いてみましょう。※TANZAWA LIFE利用者アンケートから抜粋
■援農と移住を検討中。地域の方と交流でき、在宅の仕事もはかどった。景色や空気が良く、静かな環境で過ごせた。(30代)
■テレワークで住宅の広さ・周辺環境の豊かさを重視した暮らしに憧れがあり、ライフスタイルに合うか検討したかった。娘を休日遊ばせる野外遊び場もあって良かったし、広大な自然がありつつ、混雑していないのびのびとした生活ができた。郊外での生活のメリット、デメリットが体験を通して明らかになった。(30代)
■自然の豊かさと生活用水の水質の良さに魅力があった。水道水や湧き水を飲むことができたほか、地元のスーパーや道の渋滞状況などについても把握することができた。(40代)
■開業と結婚を前提に住める土地を探しているところ。山が近くにある静かな場所なのに交通の便が良く、思ったより住みやすそうだと感じた。水がおいしくてご飯がおいしかった。(40代)
■山に囲まれた静かな環境で、日中は庭などで子どもと遊ぶことができ、夜は天窓からオリオン座がきれいに見えたり、とても楽しく過ごすことができました。(30代)
どの感想も、住環境のほか、住んでみなければわからない交通事情や日常生活で必要になる施設などの確認といった、より日々の暮らしをイメージしやすい体験ができたようです。
取材後記
秦野市の「移住お試し住宅TANZAWA LIFE」のレポートはいかがでしたか?
交通の便やスーパーなど近くにある商業施設の確認、まちの雰囲気など、実際に体験することでグッとつかむことができると思います。「”はだの暮らし”に興味出てきたな」「秦野のことを知りたい」という方は、ぜひ体験してみてくださいね。
秦野市ではお試し住宅以外にも、若者夫婦、子育て夫婦が居住できる「ミライエ秦野」(市外在住者優先入居住宅:最大60万円の住宅購入助成あり)など、さまざまな移住支援を行っています。気になる方は、秦野市交通住宅課にご確認を!
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