小田原市は、戦国時代には小田原城の城下町として発展し、江戸時代には箱根越えをする旅人がひと時を過ごす宿場町として栄えました。東海道新幹線や小田急線など鉄道会社5社6路線が乗り入れる小田原駅を降りると、歴史や文化、食をたどりながら未病改善もできるタイムスリップ旅の始まりです。
【目次】
ミナカ小田原
小田原城歴史見聞館 NINJA館
お城でマインドフルネス瞑想
総構トレッキングコース
石垣山一夜城歴史公園
こめこめこ かまぼこ通り店
ミナカ小田原
小田原駅東口を出ると、かつての宿場町を再現した複合商業施設、「ミナカ小田原」がお出迎え。「宿場町のこころを、いまに再現する」をコンセプトに、木造伝統建築と現代建築が協調するデザインで、2021年度グッドデザイン賞を受賞しました。屋上には相模湾を一望しながら浸かれる足湯があるほか、施設内には県西エリアの地元人気飲食店が勢ぞろいしています。小田原漁港で水揚げされた新鮮な魚を丁寧に処理した干物や、タンパク質の豊富な食材としても近年注目を集める小田原名物のかまぼこなど、小田原ならではの食材で体の中から未病を改善できます。
■ミナカ小田原
場所/神奈川県小田原市栄町1-1-15
問い合わせ/0465-22-1000
https://www.minaka-odawara.jp/
小田原城歴史見聞館 NINJA館
開業から100年を超えた老舗も立ち並ぶ、年中観光客でにぎわう商店街を進んで、いざ小田原城へ。小田原城址公園内にある「小田原城歴史見聞館 NINJA館」は2019年4月にリニューアルオープンした、北条氏を陰で支えたといわれる風魔忍者をモチーフにした体験型エンターテインメント施設です。実際に体を動かしながら忍術を学べるので、子育て世代を中心に好評を博しています。
アトラクションで来館者に下される「忍務」は、豊臣氏に攻め入られた小田原城の危機を救うこと。変装術や侵入術、水術などの忍術を会得しながら、迫り来るいくつもの危機に立ち向かっていきます。その試練はまさに忍者の世界そのもの。「からくり屋敷」では、”抜き足、差し足、忍び足”で進まないと、「くせもの!!」と敵に見つかってしまう緊張感を味わえます。
数々の「忍務」で会得した忍術を存分に発揮する最後の試練は、敵の忍者とのバーチャル手裏剣合戦です。スクリーンの前に立ち、敵を目掛けて大きく手裏剣を投げる動作をすると、映像内で手裏剣が放たれます。
全体で約1時間のアトラクションですが、頭や体をたくさん使うので、終わってみると心地よい疲労感に包まれるはずです。
■小田原城歴史見聞館 NINJA館
場所/神奈川県小田原市城内3-71(小田原城址公園内 )
問い合わせ/小田原市観光協会:0465-20-4192
https://www.odawara-kankou.com/topics/rekishi_renew.html
https://odawaracastle.com/castlepark/historicalmuseum/ (小田原城公式ホームページ)
営業時間/9:00~17:00(最終入館16:30)
料金/大人300円 小・中学生100円
定休日/12月31日、1月1日
お城でマインドフルネス瞑想
思いっきり頭と体を動かしたら、次は心を整えましょう。小田原城天守閣の最上階で開催される講座「お城でマインドフルネス瞑想」では、ゆっくりと自分と向き合いながら、静寂の時間を過ごすことができます。
「マインドフルネス」とは、”今、この瞬間”に注意を向けている心の状態を指します。そしてその集中力を引き出す手段の一つが「瞑想」です。仕事やプライベートの環境の変化で日々沸き起こる不安な気持ちなどを鎮め、ストレス軽減にも効果があるとされています。
この講座では、経験豊富な講師が、正しい姿勢や深く瞑想できる呼吸方法などについて丁寧に教えてくれます。実際に体験した方からは「心が穏やかになった」との感想も多いとか。
心を整えた後は、天守閣の展望デッキへ。小田原の街並みや、相模湾、箱根・丹沢の山々を見渡す大パノラマが楽しめます。小田原城で心と体の健康を手に入れましょう。
■お城でマインドフルネス瞑想
場所/神奈川県小田原市城内6-1(小田原城天守閣最上階フロア)
問い合わせ/小田原市観光協会:0465-20-4192
https://www.odawara-kankou.com/topics/mindfulness.html
料金/1名5,000円
※2名以上での予約の場合はグループ料金1名3,500円
※体験時間は約90分。①7:00~と②17:30~の2コース
総構トレッキングコース
小田原城はこんな「未病改善」の楽しみ方もあります。それは「総構(そうがまえ)トレッキングコース」。総構とは、北条氏が豊臣氏の来攻に備えて小田原城とその城下を囲うように築いた堀と土塁の要塞のこと。その総距離は約9㎞にも及び、総構を歩くことで歴史のロマンを感じることができます。
今回は初めて総構を訪れる方向けに、徒歩で2時間以内を目安に回れるコースを紹介します。
【はじめての総構】
小田原駅西口→徒歩19分(1.2km)→稲荷森→徒歩8分(650m)→小峯御鐘ノ台大堀切東堀→徒歩2分(130m)→三の丸外郭新堀土塁→徒歩14分(1.1km)→八幡山古郭東曲輪→徒歩6分(550m)→小田原駅東口
※出典/おだわら魅力向上委員会『はじめての総構』
このコースの見どころは、小峯御鐘ノ台大堀切東堀(こみねおかねのだいおおほりきりひがしぼり)です。当時の様子が色濃く残っており、堀幅は約20m~30m、深さは土塁の頂上から約12m、堀の角度は50~60度と急勾配であることから、木々が斜めに生えている珍しい光景が見られます。まずは健康な状態を維持するためにもこのコースで体力を付けて、いつか約9㎞の総構の制覇に挑戦してみては。
■総構トレッキングコース
場所/小峯御鐘ノ台大堀切 東堀(神奈川県小田原市城山3-30-27)ほか
問い合わせ/小田原市観光課:0465-33-1521
https://www.city.odawara.kanagawa.jp/kanko/spot/p31082.html
石垣山一夜城歴史公園
北条氏の小田原城総構に対して、豊臣氏が攻略のために小田原城から西へ約3kmに位置する高台に築いた山城が、いわゆる「石垣山一夜城」(または「太閤一夜城」)です。この築城の結果、豊臣氏の力を目の当たりにした北条氏の将兵は士気を失い、天正18(1590)年に北条氏は滅ぼされました。
現在は「石垣山一夜城歴史公園」として整備され、国立公園区域及び国指定史跡に指定されています。また「太閤一夜城と長興山・史跡のみち」として「美しい日本の歩きたくなる道500選」にも選定され、美しい自然や生き物との出会いを楽しみながら散策できます。
■石垣山一夜城歴史公園
場所/神奈川県小田原市早川1383-12
問い合わせ/小田原市小田原城総合管理事務所:0465-23-1373
https://www.city.odawara.kanagawa.jp/public-i/park/ishigaki-p.html
https://www.odawara-kankou.com/spot/spot_area/ishigaki.html(小田原市観光協会)
こめこめこ かまぼこ通り店
小田原の歴史を体感しながらたくさん歩いたら、最後は地元のパン屋さんでほっと一息。小田原駅東口から徒歩約15分の「こめこめこ かまぼこ通り店」では、地元のお米屋さんから仕入れた米粉を8割使用したあんパンや塩バターロールなどのパンや、ラスクなどのお菓子を販売しています。
また、同店では小麦や卵、乳製品のアレルギーを持つ方にも楽しんでもらえるように、米粉100%の食パンも作っています(事前予約制、2週間前までに連絡)。
■こめこめこ かまぼこ通り店
場所/神奈川県小田原市本町3-2-7
問い合わせ/070-5561-2860
https://www.comecomeco.com/
営業時間/11:00~17:00
定休日/木曜日
※駐車場なし
歴史や文化、食をたどりながら未病改善もできるタイムスリップ旅はいかがでしたか? 小田原市には、まだまだたくさんの魅力や未病改善のためのヒントがあります。あなただけの小田原市のいやしの旅を見つけに行きましょう。