トッパン・フォームズ株式会社(東京都/坂田甲一代表取締役社長)が4日、鎌倉市に「北条双(すご)六(ろく)絵巻」を寄贈した。
楽しく歴史学べる絵巻
鎌倉時代、執権として政権を支えた北条氏の歴史にスポットをあてた絵巻で、小中学生から大人まで楽しみながら歴史を学べるように、双六になっている。
3章に分かれ、第1章「執権政治はじまる!」は平治の乱(1160年)から承久の乱(1221年)まで、第2章「北条氏に怖いものなし!」は承久の乱から蒙古襲来(1281年)まで、第3章は「終焉をむかえた北条氏」は蒙古襲来から鎌倉幕府滅亡(1333年)までを描く。
監修は、鎌倉歴史文化交流館の大澤泉さん、山本みなみさんが担当した。「史実に即しながらも、子どもたちが見て楽しめるように工夫しました」と話す。イラストは、市内在住の横山寛多さんが描いた楽しい絵柄を豊富に使用した。
鎌倉歴史文化交流館で展示中
絵巻は現在、同館で展示中。市は、「6・2mもの長編の絵巻。実物を使ったすごろくをするのは難しい。デジタルデータで配布して、教材としてタブレット型コンピューターなどで歴史を勉強してもらえれば」としている。
同社は、高精細デジタルプリンターによる、継ぎ目のない長尺印刷技術を使い、大河ドラマの主人公の生涯を絵巻にして2019年以来、ゆかりの自治体に寄贈を続けている。