アロマセラピー
アロマセラピーは、様々な植物の香りを楽しみながら、その香りの成分、つまりエッセンシャルオイル(精油)を使って心や身体のバランスを整える生活の知恵。
アロマセラピーが日本の社会に紹介されて30年以上経ちますが、「アロマセラピーって何?」と思われている方もいらっしゃるのでは?アロマセラピーは大自然の恩恵を受けた先人の知恵。シンプルな反面とても奥が深いので、ゆっくりと、わかりやすくご紹介していきたいと思います。
まずはアロマセラピーの意味からご紹介!
Aromatherapyアロマセラピー
Aroma =芳香 Therapy=療法
植物から採取される精油(エッセンシャルオイル)を使った「芳香療法」なのです。
ちなみに、「アロマセラピー?」「アロマテラピー?」どちらが正解?と訊かれますが、「セラピー」は英語読み。「テラピー」はフランス語読み。どちらも正解です。
(アロマテラピーという用語が、1928年フランス人の化学者のルネ=モーリス・ガットフォセによって作られました。)
世界の植物療法の歴史を遡ると、それは有史以前から。
古来自分たちの身の回りにある自然を、巧みに利用することで豊かな生活を築いてきました。最も身近な自然である植物に至っては、衣食住のあらゆる場面で利用され、その中で薬効効果を活かす知恵も培われて来ました。宗教儀式で香を焚くという行為も広い意味では薬用効果の活用。そのような知恵の中で、植物の香りが私達人間の心身に働きかける様々な作用を活用する最も効果的な方法として発展して来たのがアロマセラピーです。
遥か昔は、お薬など無かった時代ですものね。
世界の植物療法の歴史では、古代ギリシャ医学、古代ローマ医学、中医学、アーユルヴェーダ、ネイティブアメリカンの薬草療法、アボリジニの薬草療法…大自然×先人の知恵が生み出した素晴らしい療法が世界各地に存在しています。
植物療法の「芳香成分」に特化したアロマセラピーは、ときには優しく、ときにはパワフルに、あなたの心と身体に寄り添い、サポートしてくれるでしょう。
まずは、アロマショップに足を運び、お気に入りの香りを見つけてみて下さい!
お気に入りの香りを嗅いだ時に感じる、その幸せな気持ちを味わい、感じてみて下さい!
嗅覚は本能を司る脳に直結しています。
好きな香りを嗅ぐと瞬時に気分が良くなり、逆に、嫌いな香りを嗅ぐと瞬時に不快になるのはその理由からです。気持ちを切り替えたい時、“香りを嗅ぐ”という行為はお勧めです!この行為は、一人でも、二人でも、いつでも何処でも可能ですし、決して大変な事ではありません。
コロナ禍の昨今、アロマショップに足を運ぶのが難しい方は、みかん、柚子、レモンなど、柑橘系の皮をむいた時に感じるフレッシュな香り、紫蘇、バジル、ミント、ローズマリーなどのハーブを擦った時に香る豊かな香り。季節で漂う沈丁花や金木犀の香り…このように身近な食材や植物からでも芳香浴は楽しめます!
お気に入りの香りを知っていると、それを嗅ぐだけで幸せな気分に浸れ、ストレス解消や、良い気分転換になります。
- 『嗅覚が豊かになると、心も豊かになりますよ!』
香りも個性です。あなたの個性に合う、あなたをサポートしてくれる、“お守り”のような存在の香りが見つかると良いですね。
*冬におすすめの精油*
TEA TREE (ティートリー/ティーツリー/ティートゥリー)
フレッシュでシャープな葉の香り。
主成分のテルピネン-4-オールは抗菌、抗ウイルス、抗炎症作用を持ち、風邪対策にお勧め。リビングなど人が集まる場所で芳香浴をする際には「レモン」「ベルガモット」「オレンジ」などの柑橘系をプラスすると、老若男女家族皆に好まれやすい爽やかな風邪対策ブレンドになりますよ!(こまめな換気も忘れずに)
ティートリー同様、「ユーカリ」「ペパーミント」「ニアウリ」「ラベンサラ」「マートル」なども風邪対策にお勧めの香り。
参照出典元:アロマテラピーの教科書/新星出版社