2022年7月17日(日)に、「演劇がはじめての方、動きたくてうずうずしている方」、「こどもさま」から「おとなさま」まで大歓迎!の演劇ワークショップを開催。
演劇ユニット犬猫会による夏の演劇ワークショップin岡崎慎司フットサルフィールドは今年で2回目。今回は宮沢賢治作の『注文の多い料理店』になぞらえて、犬猫軒の注文にこたえてもらいながら、演劇の力で想像と表現を楽しみました。
14:00 「そろそろ出発の時間かな?今日は遊びに来てくれてありがとう!」
「今日はこれから、わたしたちがみなさんを犬猫軒へご案内します!」
「いまは何もないけど演劇の力で、犬猫軒を一緒に想像していくよ!」
ここでさっそく最初の注文です。
「犬猫軒ではどなたさまも、決してご遠慮はありません。ただし・・・」
犬猫軒で一緒に遊ぶためのルールをご説明します。
それではさっそく犬猫軒へ出発!あ!申し遅れました!
山猫のやまちゃんと、山猫のよっちゃんと、山犬のみっちゃんが
みなさんをご案内します。
【名前回し】
みんなの名前を教えてもらって、今日呼んでほしい名前を言いながらお隣りへ回していきます。
【名前呼び】
今度は、相手を指しながら相手の名前を呼びます。
次の注文は・・・
【身体に触れて、身体の音をきいてみよう】
手のひらで身体をパタパタ叩いてみる。
全身くまなく普段なかなか触らないところも叩いてみよう。
いろんなスピードで、速さで、強さで、形で!
叩くとどんな音がするかな?
【音を言葉にしてみよう】
身体から聴こえた音を言葉にしてみよう。
それぞれのお気に入りの音を探してみよう。
【名前とポーズと音を組み合わせる】
お気に入りの音がなる場所を叩きながら
「よっちゃん(名前)のパタパタ(音の言葉)!」のように組み合わせて
みんなで順番に回しながら言ってみよう。
【何に見えるかな】
いろんな道具をいつもと違う使い方をして何に見えるか想像してみよう。
まずはお気に入りを選んで観察・・・
と思ったら、なんとここでRくんからの提案が!!
エクササイズポールがバットになったり、ボール置きがフリスビーになったり、
次々新しいゲームが生まれました。
夢中になってる間に気付いたら汗がだらだら・・・
大変!水を飲まなきゃ!
だけど大変!水を飲むには、一本橋を渡らないと・・・
【一本橋を歩く】
両側は深い谷。落ちたら帰ってこれません。と、ここで
なんとRくんからここでまた追加注文。
一本橋な上に、マークのあるところを飛ばないと辿り着けないという。
【身体に触れよう2】
休憩をして、犬猫軒へ入る前にもう一度準備体操。
さっきはパタパタ叩いたのを、今度は手のひらでぬりぬりします。
「ますますみなさん、美味しそうになりました。」
さて次の注文は・・・
と、ここでボールが気になるRくん。
ラグビーボールを蹴ってゴールする遊びを思いつきます。
ラグビーボールって予想外のところへ飛んでくね。
ラグビーボールの動きってどんな感じかな・・・?
【ボールの動きを表現してみよう】
予想外なラグビーボールの動き、真似てみると・・・
自分たちも普段予想もつかないような動きに・・・
みんなで転がっていると、よっちゃんがどこかへ行っちゃった。
「あれ?よっちゃん!どうしたの?」
「なんか、ここから先、進めない!」
【森へ行ってみよう(見えない障害物を越えてみよう)】
【見えない壁】を前に進めないよっちゃんを前に
Rくん、壁をぶち抜いて行ってしましました。
しかし、私たちは進めません。
Rくん、どうしたらそっち側へ行けそう・・・?
「今度は【落とし穴】だ!」
助けて!どうしたら落とし穴を越えられるかな?
こっちは【木の枝】が!
15:00 ここで前半終了~~~~~!
再び【一本橋】を渡って帰ります。
▶後半につづく・・・
後半は、『注文の多い料理店』のお話しに入っていきます。
やまちゃん「本当はわたし、Rくんを、食べようとしてました。」
Rくん「えっ!」
やまちゃん「けど、あまりのパワフルさに食べ損ねました。
たくさん注文したのはこの、宮沢賢治さんの『注文の多い料理店』のお話しになぞらえて、注文させてもらいました。知ってるかな?」
Rくん「知らないー。」
やまちゃん「ならばご紹介!」
【1分間で『注文の多い料理店』byやまちゃん】
↓気になる方は↓
【『注文の多い料理店』の登場人物になってみよう】
まずは【「白熊のような犬」】
白熊のような犬って、どんな犬?
今度は【2人で「白熊のような犬」】
こ、これは・・・!R先生、どういうことですか?
強そうで、チャーミングなおしりの「白熊のような犬」でした。
続いて「壺の中のクリーム」
【なんて言ってるかな?】
じゃあ、今なってくれた「壺の中のクリーム」
なんて言ってるかな?
さっきの身体の音を思い出してみよう。
Rくん「クリームは、「ねちゃねちゃ!」」
【『注文の多い料理店』の音で遊んでみよう→擬音で会話する】
今度は「ねちゃねちゃ」語を使って会話をしてみます。
ねちゃねちゃ、とクリーム族が迫ります。
このあと「ビビバビバ」語でも「立って。」「やだ、座って。」
の攻防が繰り広げられました。
【『注文の多い料理店』の一場面をつくってみよう】
今度は、本の中から文章をひとつ選んでシーンをつくってみよう。
「二人はあんまり心を痛めたために、顔がまるでくしゃくしゃの
紙くずのようになり、おたがいにその顔を見合わせ、ぶるぶるふるえ、
声もなく泣きました。」
これはどうかな?
まずは「二人」。誰が演者になる?
山猫たち?それではR監督、演出お願いします!
R監督「あんまりってことは、ちょっとだから・・」
そうだね。「あんまり」って言葉は普段は「ちょっと」とか「少し」
だけど、ここはね、山猫たちにやられて「とても」怖がってるシーンなんだ。
R監督「じゃあ・・・すっごく、なんだ。」
そう!
今度は3人で、外で、
「風がどうと吹いてきて、草はざわざわ、木の葉はかさかさ、
木はごとんごとんと鳴りました。」
をつくってみよう!
いよいよ発表です!
【『注文の多い料理店』の一場面を発表してみよう】
最後は、コーンでつくった特設ステージで3人でつくったシーンを発表してみよう!
16:00 今日はこれでおしまいです。
犬猫軒へのご来軒、まことにありがとうございました!
ご見学下さってたお母さまからのご感想
「今回は1人にも関わらず色々楽しませていただきありがとうございます。
暑いなか全力で遊んでいただき、息子も楽しそうでした」
宮沢賢治さんの『注文の多い料理店』を題材に、前半は身体を大きく動かしながら音に親しむ時間。Rくんは、道具遊びの発明家。いろんな使い方で、見えない壁も枝も想像しながら一緒に乗り越えてくれました。
後半は、前半に触れた身体や音を『注文の多い料理店』に出てくる言葉と照らしながら表現・発表する時間。宮沢賢治の言葉に触れながら、前半で遊んだ身体や音をつかってシーンを表現できました。
ご参加下さったRくん、Aさん、ご協力下さいました岡崎慎司フットサルフィールド様、ありがとうございました。
今後の犬猫会は…
2023年1月に大和市でのワークショップ、3月には川崎市アートセンターアルテリオ小劇場にて第6回公演『未世-MIYO-』を予定しています。最新情報は以下のSNSをご確認ください。
犬猫会
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