この物語は、毎月1回、2022年7月から10月までの4回にわたる連載です。
湘南こども園のルーツ・将来を見据えた「目指す保育」・各種方針・特別保育など湘南こども園の全てがわかる内容です。
50年の保育実績を持つ「ふじ幼児園」の学校法⼈化に向けて、今後の社会変動を考えた新しい保育として「特別保育」を計画、実践することを設立申請に明⽂化をして実行しています。特別保育として次の4項目を実践しており、いずれも園児の将来に向けて必須の項⽬となります。
1、「国際感覚の向上」
日本は島国です。従って広い世界のことを知る機会が少なく、また知らなくても生活は出来ました。近年は考え方がグローバルになり、海外に行ったり、また外国人が来るようになり、世界のことを知らないと他国と付き合うことができないようになってきました。
世界を知るためにいくつかの要素に分けて、この要素に該当した国の状況を分かりやすく説明しています。
<具体例>
⽇本以外にどんな国があるだろう?年⻑組・年中組を対象に「貧困」「戦争」「環境」「福祉」「先進国」「大国」「小国」などを取り上げて状況を説明していきます。
2、「理科に興味」
近年、「理科離れ」が進んでいるように思われます。理科の重要性は、理科は工業ということです。工業は経済へと結び付き、経済発展が国の発展であり、理科に興味を持つことは、基本的に国の発展に寄与する基礎となります。
私は、NPO法人「科学探検隊」を設立し、国内・国外の小学生のべ5500名を対象に理科教室を開催してきました。このノウハウを当園に生かして、年長組を対象に理科教室を実施しています。内容は、電気関係の基礎を中心に模型を用いたおもちゃの操縦なども行っています。
<具体例>
年⻑組を対象にNPO科学探検隊の協⼒の下「電気の元の磁界」「電池と電球…つなぎ⽅」「簡単モーターの製作」「電気⾃動⾞の操縦(免許証授与)」「ホバークラフト操縦」など、理科に興味を持ってもらう。
3、「日本の伝統文化」
日本古来のお茶やそろばんに加え、意味深い童謡を覚えていきます。例えば、今は意味が分からなくても、「かあさんの歌」を園児たちが大きくなり何かに行き詰まった時思い出すと、お母さんの自分に対する愛情が感じられ、勇気が湧いてくるのではないでしょうか。
昔のいろはカルタも同様です。そこには物事の進め方の本質が描かれているのです。
<具体例>
お茶、そろばん、昔の童謡、いろはカルタなど
4、「むし歯0」
近年、歯について着目されるようになりました。歯は噛むだけでなく、歯の神経が脳に伝わり、最近では躁うつや姿勢の不安定などの原因になることが分かってきました。当園では「むし歯0」を目指して色々な保育を行っています。
<具体例>
大きくなってもむし歯にならないように、基本の習慣づけを行っています。系列園を含め⻭科衛⽣⼠2名で他園にない保育を実施。実施1年目でむし歯園児が14%から7%に減少するなど、大きな成果を出しています。
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○次回は10月21日公開予定
※本文に関心のある方は、理事長が骨子をお話しします(090-3573-4666)