片付けのプロに頼んだ方が高コスパ!
おうち時間が増えて、「自宅を快適な空間に」という人が増えている一方で、モノであふれかえった部屋を「どう片付けたらいいか分からない」というご家庭も多いそう。
「片付けが苦手」という人は、思い切って「整理収納」のプロを頼るのがおすすめ! 費用もリーズナブルなので、一人で片付けるよりもずっとコスパが良んです。今回は、茅ヶ崎を中心に、首都圏で活動する整理収納アドバイザーのRiyoさんに密着し、片付け術や秘訣について教えてもらいました!
Riyoさん
4児のママ。茅ヶ崎移住を機に、高校教諭を辞めて(株)HAKOHAREを設立。整理収納アドバイザーとして「育児に奮闘するパパママの役に立ちたい」と、『散らかりにくい・片づけやすい仕掛け』を提案している。22年10月『ヒルナンデス』出演。
【目次】※以下クリックするとジャンプします
◆思い出が詰まった【クローゼット編】実家暮らしの20代女性
◆「『捨てる・捨てない』の判断は、ご自身で」
◆お客様の気持ちに寄り添い、表情や仕草を見逃さない
◆食器や調理器具、ストック品があふれる【キッチン編】4人家族・30代主婦
◆ガス台まわりの調味料、調理器具をすっきり!
◆「片付けられない人はいない」?『モノの住所』を決めよう!
思い出が詰まった【クローゼット編】実家暮らしの20代女性
まず潜入したのは、実家暮らしの20代・メイさんのお部屋。クローゼットの片付けに挑戦しました。
Riyoさん曰く、片付けの鉄則は「モノの量を把握すること」。
クローゼットや収納棚から「全部出し」して「可視化」し、「用途ごとにグルーピング」することが大切だそう。
では、スタートです!
クローゼットの中には、こんなにたくさんの荷物が!
「『捨てる・捨てない』の判断は、ご自身で」
「これはまだ着るかな?」「今シーズンは袖を通した?」「取っておいたら誰か使うかな?」と、丁寧に聞き取りをしながら、3つに分類していきます。
- ①処分するもの
- ②使うもの
- ③保留
「洋服にしても雑貨にしても、例えば『今の自分』にとってテンションが上がるものを残していくなども1つの方法です」
幼少期の思い出の品が出てきて、「懐かしい~。保留にしてもいいですか…」というシーンが多く見られたメイさん。それに対して、Riyoさんからは、優しく柔和な言い回しながらも、的確なアドバイスが入ります。
- 「モノの役目は使われること。しっかり使わないと、モノが可哀想」
- 「便利グッズを買っても、使ってないということは、自分には便利ではなかったということ」
- 「いつか処分する、それが早いか遅いか」
- 「保留の場合は、必ず期限を」
お客様の気持ちに寄り添い、表情や仕草を見逃さない
Riyoさんが最も大切にしているのは「お客様の気持ちに寄り添いながら、優しく後押し」すること。
たとえ「処分対象」に見えても、決して無理強いをしたり、否定をすることはありません。
また、「お客様自身が、自分のモノへの愛着自体に気づいてないケースもあるので、ちょっとした仕草や一瞬の表情を見逃さないように心掛けています」
とはいえ、必要以上の感情移入はせず「フラット」な気持ちでアドバイスしている姿は、さすがプロです。
悩むことが多かったメイさんでしたが、後半は判断も加速。いよいよ佳境です!
ここからがRiyoさんの腕の見せ所。紙袋やラベルシール、マスキングテープなどを駆使して、てきぱきと収納していきます。
約3時間ほどで、片付け完了です!
食器や調理器具、ストック品があふれる【キッチン編】4人家族・30代主婦
お次は、旦那さんと子ども2人がいる30代のマユミさん。食器や調理器具、ストック品があふれているのが悩みだそう。
まずは、Riyoさんから整理収納の注意事項や補償について説明があり、同意・サインの上、作業に入ります。
整理の途中で、万一壊してしまっても、保険適用による補償があるので安心ですね。※限度額あり。一点モノなどは対象外
今回はキッチンを2日間に分けて整理していきます。
基本通り、
- 全部出し
- 掃除
- 3つに分類
- 用途ごとにグルーピング
「台ふきんではなくても、便利な使い捨てクロスがありますよ」
最新の収納グッズや時短アイテムも、常にチェックして、その家庭に合う商品を紹介するのもRiyoさんの大切な役割です。
ガス台まわりの調味料、調理器具をすっきり!
片手でぱっと取り出せる場所に置きがちなのが、調味料やフライパン・やかん類。
火災や火傷、調味料の劣化にもつながるので、キレイに片づけたいところです。
換気扇の上に置かれたグッズ類が気になるRiyoさん。「落としたり、掴んだら大怪我になるので安全なところに収納しましょう」
ひとまず、モノを撤去してお掃除。
そして「用途ごとにグルーピング」「収納ケースに入れる」「動線に合わて収納」です。
見違えるほど整理されて、油汚れや水ハネの掃除も楽チンに。時短にもつながります。
「片付けられない人はいない」?「モノの住所」を決めよう!
「『散らかりにくい・片づけやすい仕掛け』を作ることが大切です。『片づけられない人』はいません。片付けの方法を知らないだけなんです」
Riyoさんが今すぐ実践してほしいというのが、『モノの住所』を決める仕掛け。
「おもちゃなどが部屋中に広がっていても、住所が分かれば、子どもでも自ら片づけられるので、おすすめですよ」
「おうちをコンディショニングすることで、住む人の心も身体もコンディショニングできます。キレイになると気持ちに余裕が生まれ、家族みんなの笑顔が増えたり、前向きになって、自分らしい生き方や本来の夢に気づけたりすることもあります」
「自分にとって本当に必要なモノ、目に入ったらワクワクするようなモノに囲まれた生活は、本当に幸せです。そして何より、大切な家族と過ごすの時間のために、小さな一歩を踏み出してみませんか」