小田原市の「松永記念館無住庵」が明治時代以降の重要な近代文化財として国の有形文化財登録へ

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小田原市の「松永記念館無住庵」が明治時代以降の重要な近代文化財として国の有形文化財登録へ
閑静な同館内に佇む無住庵

国の文化審議会は11月18日、松永記念館無住庵(小田原市板橋)を登録有形文化財とするよう文部科学大臣に答申した。小田原市によると、2〜3カ月後に正式に登録予定。登録されると市内の登録有形文化財は27件となる。

無住庵は、戦後の電力再編成で大きな役割を果たした実業家で、茶人「耳庵(じあん)」としても知られる松永安左ヱ門(1875―1971)が建てた茶室。昭和に流行していた「田舎家」と呼ばれるひなびた風情を好む趣向が体現されている。このほか、築200年の民家古材を用いている点などが、明治時代以降の重要な近代文化財として評価された。同館の担当者は「耳庵の頭の中にある田舎の家を具現化した建物」と魅力を話す。

耳庵の没後、無住庵は近隣の民家に移築されたが、2017年に寄贈を受けた市が、約3年間かけて現在の場所に移築復元した。同館は無料で公開されている(午前9時〜午後5時)。

住所

神奈川県小田原市松永記念館無住庵

費用

無料で公開(午前9時~午後5時)

公開日:2022-12-04

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