三崎5丁目の二町谷埋め立て地に4月4日㈫、魚に関する知識を総合的に習得できる「日本さかな専門学校」(松山英一学校長)が開校する。
学校法人水野学園(東京都渋谷区)が運営する日本初の学校。鉄筋2階建て延べ床面積約2千㎡の校舎は昨夏完成した。南海トラフ地震の津波にも耐えられるように、高さ10mに設計。1階は学生自ら作り上げる水族館として、約15・5トンもの水が入る巨大水槽が備え付けられ、学生個人用の水槽や生け簀も用意。2階は教室となる。
「漁業」「調理・食品学」「観光・レジャー」「環境」の4つを柱に、海洋生物学科(3年制・48人)と海洋生物研究学科(4年制・24人)の二学科を設けた。授業の半分以上は実習で、卒業後は養殖業者や漁師、釣り具・水産食品・加工メーカー・鮮魚店・アクアリウムショップ・遊漁施設のスタッフ、水族館飼育員、海洋環境保全団体職員といった多種多様なビジネスに携わる人材育成を目指す。
インターンシップも計画
みうら漁業協同組合や地元企業でのインターンシップも計画。漁業・水産業を核に商業、観光、工業といったさまざまな分野を結び付け、複合的な産業を生み出す「海業」の概念を推進する三浦市(吉田英男市長)も期待を寄せる。